酷暑を逃れて白馬の熱いイベントへ！第8回バイカーミーティング 2011 イベントレポート │バージンBMW

取材協力 / BMW Motorrad Japan　Text & Photo / VIRGIN BMW.com × BMW BIKES 編集部　掲載日 / 2011年08月18日

酷暑を逃れて白馬の熱いイベントへ…

暑さ真っ盛りの８月初旬、北アルプスのふもとへ高原ツーリング。涼やかな風がそよぐ会場でのバイカーミーティングは、今年も “熱く” 盛り上がりました。

休日の高速道路を東京から信州方面へ移動していると、ツーリングとおぼしきバイクに次から次へと追い抜かれてゆく。これは日常の光景。ただ、この週末の様子がちょっと違うのは、それらバイクの多くが、BMW だということ。朝から混雑気味の中央道でスイスイと先行してゆくのは、R1200GS だったり、懐かしい OHV ボクサーだったり、最新の K1600GTL の姿もちらほら。北から南から、みんな白馬村へと向かっているのです。

今年で８回目ということもあり、ビーマーにとってはもう年中行事のひとつになっている『 BMW モトラッド・バイカーミーティング』は、今年も例年通り８月最初の週末に、長野県は白馬村のゲレンデを会場に行われました。

イベント開催時刻前に会場へ到着すると、すでに駐車場は来場者のバイクでいっぱい。もちろん BMW が多数ではあるけれど、ホンダやヤマハ、ハーレーダビッドソンやドゥカティでの来場も。そう、バイカーミーティングは「BMW じゃなくても」ウェルカムなイベントなのです。とはいえ「BMW バイクに興味がある」ほうが、より満喫できるはずなので、念のため…。

バイカーミーティングのエントリーシンボルといえば、この “BMW Motorrad バナーロード”。この水田の中をまっすぐに伸びる道を抜けて、バイカーミーティングの会場へ入り、そして後にするのです。

信号も少なく交通量も控えめな白馬村の道路は試乗ルートにぴったり。山々を望む気持ちのよい道は、毎日でも走りたくなります。

GSを中心としたオフロードモデルの試乗会は、今回も試乗予約が取りにくいほどの人気ぶり。重量級のR1200GS アドベンチャーから F650GS、それにハスクバーナまで！

スキーシーズンには作業車が使うダートロードをぐいぐい上っていく。路面はところどころ濡れているものの、硬く締まっているので普通に走れます。

リフトの下をくぐりぬけたりするのは、ちょっと不思議な感じ。もう少しでコースの最上部。オフロード初心者でもあせらず自分のペースで走れるよう、前後との間隔は広めです。

「R」も「S」も「F」も最新の「K」さえも
違いと魅力を体験できる試乗会

今年の来場者は土日合わせて3,500名以上！そんなビッグイベントらしくさまざまなプログラムが用意されていますが、なかでも毎年大人気なのが『フル・ラインアップ大試乗会』です。BMW バイクの現行モデルすべてに試乗ができる貴重な機会として、受付は申し込みの人で行列が絶えることのない盛況ぶり。６月に国内デビューしたばかりの K1600GTL の試乗車も８台用意され、ここぞとばかりに６気筒エンジンのフィーリングを確かめたいという人が多く見られました。

一方、ゲレンデ脇の作業用林道をコースにした『本格派山岳コースGS試乗会』も相変わらずの人気っぷり。R1200GS はもちろんのこと、F800GS、F650GS、さらに BMW グループのハスクバーナも加わったオフロードモデルが揃えられ、試乗の予約は早い段階でびっしり。重量級の R1200GS ではなかなかオフロード走行にチャレンジできないという人でも、先導車つきでみんなと一緒だったら安心して走れそうです。しかも山岳コースの頂上に白馬の山々を一望できる景色が待っていることは、参加してみないと分からないのです。

バイカーミーティングの名物、白馬豚の丸焼き。行列が途切れることなく、すでに食べつくされてきているが、写真的にはこれぐらいのほうが、焼き加減の良さを伝えられそう。

信州そばの早食いコンテストには、100名以上が参戦。2人前のそばをいかに早く流し込むかというタイムレースだが、一人300円で参加できることもあって “ランチがわりに” 参加する人も。

今年のマン島TTレースに S1000RR で参戦した松下ヨシナリ選手の写真展も開催。奥にいる２人がマン島で戦ってきた男たち。左が松下さん、右がメカニックの岩間さんです。

フリースタイルモトクロスはバイクイベントのなかでも大人気のショーです。この体勢からどうやって着地を…？すでに理解不能なポジション。この模様は動画にてお楽しみください。

名物を食べ、ショーを見て、ブースで遊ぶ
適度に楽しめるプログラムがいい

じつはこのイベントでもっとも長い行列ができるのは、来場者の心を、というか鼻と食欲をとらえてしまう『白馬豚の丸焼き』です。先着順で無くなり次第終了となるため、土曜日の午後は焼き上がりを待つ数百人もの行列ができます。この光景はもう毎年恒例です。一頭まるごと炭火でじっくり焼き上げたその味はふっくらジューシー、しかも無料。そして胃袋を刺激するもうひとつの恒例イベントが『信州そばの早食いコンテスト』です。こちらも人気でした。

もちろんバイク関連のイベントも目白押しです！昨年に引き続いてフリースタイルモトクロス（FMX）のデモンストレーションが行われ、繰り出される華麗な技の数々に歓声があがります。また白馬には２年ぶりの登場となる、F800R でスタント・ライディングの世界チャンピオンに輝いたクリス・ファイファーによるフリースタイル・ライディングショーも行われました。世界トップのスタントライドを間近で食い入るように見つめる人たちは、それが BMW バイクであることを忘れている様子。その模様は動画でお確かめください。

雨にゆるんだ地面と濡れた草地は、ただでさえチャレンジングなコースをさらに難しく…まっすぐ上るのさえ難しい状況では転倒が続出。上手な転びかたも腕の見せどころなのです。

現行 GS や HP2 エンデューロに混じって必ず登場するのが、ちょっと懐かしい OHV ボクサーの GS です。頑張って登ろうとするマシンの姿に、下から見守る観客の応援にも力が入ります。

マン島TTレースや鈴鹿８耐での BMW 勢の活躍が目覚ましかった2011年。マン島TTライダーの松下ヨシナリ選手はレーシングスーツでオンステージ。ナイトパーティを大いに盛り上げてくれました。

当社発行の BMW モトラッド専門誌『BMW BIKES』もブースを出展しましたよ。バックナンバーや姉妹誌の展示販売を行いました。今年もたくさんの読者さんにお立ち寄りいただき感謝です！

昼間だけ参加じゃチョットもったいない
『ナイト・バイカー・パーティ』！

バイカーミーティングは２日間にわたるイベント。もちろん、土曜日だけ、日曜日だけの参加でもいいけれど、駐車場にはキャンプサイトが設けられているし、そもそも白馬村はスキー客のための宿泊施設が豊富なので、1泊前提で楽しみたいものです。帰りの心配がなければ、夕方から始まるステージイベントにも参加できるのです。

と、その前に行われるのが恒例の『ヒルクライムコンテスト』です。ゲレンデの急斜面を、R1200GS などの重量級バイクが駆け上がったり、上れなかったり…。登頂すれば喝采、失敗してもチャレンジ精神に快哉が叫ばれる人気イベントです。今年は数時間前の通り雨で地面が濡れてしまったせいで、苦戦する参加者が多かったようです。

今回のナイトパーティでは、マン島TTレースや鈴鹿８耐にBMWで参加したライダーやチームによるトークショーをはじめ、東日本大震災へのチャリティーオークション、全員参加の大ビンゴ大会などで大いに盛り上がりました。ステージイベントの間も、来場者はバーベキューで焼肉をつつき、アルコール片手に宴を楽しみます。宿泊エリアまではシャトルバスが運行されているので安心なのです。