今年で6回目となる Japan GS Challenge 2011 実行委員会 主催イベント『ジャパン GS チャレンジ 2011 in 飛騨』が6月3日(金)から5日(日)の3日間、昨年から引き続く形で岐阜県高山市の無印良品南乗鞍キャンプ場にて開催された。世界屈指の“ビッグオフ”GSのチカラを最大限に発揮させられる状況に適したロケーションを BMW Motorrad Japan が選定、バリエーション豊かなコマ図ツーリングに愛車を操る能力を競うスキルチャレンジ、そしてキャンプイベントと、愛車との密な時間をとことん過ごせるビッグイベントだ。
今年は3日間とも快晴に恵まれ、6月とは思えないほどの暑さに影響されてか参加者も大いに白熱。参加者は258名にもおよび、コマ図ツーリングやスキルチャレンジでは転倒する姿が見受けられるも、誰もが笑顔であふれていた。今回はVIRGIN BMW.com 編集部が本イベントを通して取材した内容とその魅力を、レポートとしてお届けする。 |
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インストラクターがセッティングした会場周辺のコースを、「コマ図」と呼ばれるスタート地点からの距離や区間距離、コースの情報などを簡単に示した図をもとに情報を読み取り、ゴールを目指すツーリングイベント。比較的舗装路が多い初心者向けの「スタンダードコース」と、石が転がる悪路などが組み込まれた上級者向けの「チャレンジコース」が用意されており、自身のスキルに応じてチョイス、日ごろ味わえないGSでのオフツーリングが味わえる。 |
| 山肌がむき出しの傾斜に設けられたトライアルコースをGSで攻める、文字通り“スキルチャレンジ”の場。GSの能力を引き出すための基礎的なテクニックが求められ、多くの挑戦者が粉塵をあげながらコースに挑んだ。4バルブGS/2バルブGS/HP2 Enduro/BMW F&G/他メーカー/レディースとクラス別に分けられ、完走タイムの上位3名が決勝コースへと進出、さらにヘヴィな設定となった内容に全員が果敢に挑み、タイムを競い合った。 |
| 本イベントの醍醐味としてキャンプを語らないわけにはいかない。会場である無印良品南乗鞍キャンプ場はサイト数が200を超える国内最大級のキャンプ場で、センターハウスにはアウトドア用品がずらり揃うなど、アメニティも充実。このほかイベント申し込み時に朝食と夕食、さらにはキャンプセットのレンタルなど、BMW Motorrad JAPAN があらゆるものを用意してくれているので、着替えだけ持って参加しても不自由はない。 |
本イベントを語るうえで外せないのがコマ図ツーリングだ。フタを開けるまでどんなルート設定となっているのは分からず、だからこそワクワクドキドキがあるツーリングイベントなのだが、未だ参加したことがなく、「かなり過酷な設定なんじゃない?」と不安に思われているGSオーナーもいるかもしれない。そこで6月4日(土)設定のコマ図ルートを実走した編集部員が、詳細や気付いた点をご紹介しよう。
このツーリングは後半、舗装路のワインディングを抜ける「スタンダードコース」と、手ごたえのある林道を攻める「チャレンジコース」の2つに分岐するのだが、そこまでは同一ルートをたどる。“ダート”というワードに小さくない不安を感じる方がいらっしゃるかもしれないが、実際の比率はというと上級者向けのチャレンジコースでも全体の3割強といったところ。しかもスタート直後は舗装路面が続くので、そのあいだに体をバイクに慣らしたり、コマ図の読み取り方を習得することができるルート構成となっている。
スタンダードコースにおける林道の設定はなかなか絶妙で、まずはフラット林道から始まる。次の段階では少し石などが見え、そして浮石のある路面へと入っていき、最後はロングダートと段階的に難易度が上がる内容に。コマ図ルートを走破することで、まずは林道走行の基本的な要素がきちんと体験できる設定になっている。なお、当サイト編集部員はチャレンジコースを走ったのだが、こちらのダートは道幅も狭く、さらにアップダウンも加わってくるため、林道ならではのアクセントが効いた路面となる。初参加や初心者の方はまずスタンダードコースで慣らしていただき、自信がついたらチャレンジコースに挑戦してみよう。 |
| 【1】コマ図ツーリングの大まかなルートイラスト。ここから道を読み解く。 【2】コマ図の内容。一見分かりにくいが、細かな情報が記載されている。 【3】それぞれがアイディアを駆使してコマ図ケースを作成、走破に挑戦する。 【4】序盤は舗装されたワインディングを行く。ここで体を慣らすのだ。 【5】いよいよ林道のスタート。待ち構える未知なるルートに挑む。 【6】上級者向けの「チャレンジコース」となると、さまざまな困難が待ち受ける。 |
黒田 大さん 「GSに乗るようになってこれ7~8年ほどになりますが、ずっと未参加だったのでGS乗りとしてぜひ一度来てみたいと思っていました。今回参加するにあたって準備したことと言えば、ヘルメットやウェア、ブーツなどオフ用アイテムの買い揃えですね。感想としては、日本でもっとも安全で、ゆるやかに管理されたGSのためのオフロード体験イベントといった感じで、実に楽しく、また意義深い内容だと実感しています。愛車との距離感もさらに深まった感触もあります、まだ参加されたことがない方はぜひ!」 |
| 矢吹 正典さん 「今回が初参加です。昨年11月に大型自動二輪免許を取得して モトラッドミツオカ でマシンを手に入れました。まだマシンとの付き合いも浅かったので不安もあったけど、参加してよかったです。このGSで故郷の福島の林道を走りたいと思っていたので、今回は、いい経験値が得られました。事前準備したのは、費用3,000円ぐらいの自作マップホルダーです。結局、初日のコマ図ツーリングではルートを見失ったけど(笑)、それもまた楽しい思い出です。今日もこれから2日目のコマ図ツーリングに出発です!」 |
| モトラッド横浜 のみなさん 「GSチャレンジはGSの真の魅力を知ってもらえるイベントだと思いますね。GSだからこそ楽しみ方が見つけられる、そして既に楽しんでいる人を見ることができる場なんです。GSを購入して満足するだけでなく、GSが持っているポテンシャルを体感して得られる大きな満足感をこのイベントで味わって欲しいですね。コースもそうですけれど、参加したみなさんには、この自然豊かな環境でのキャンプも魅力のひとつです。このイベントへの参加をきっかけに、キャンプツーリングにハマった方もたくさんいるんですよ!」 |
| 樺沢 教年さん・美奈子さん ご夫妻 「GSチャレンジへの参加は今年で2回め、スキルチャレンジの見学とキャンプを楽しみに来ています。妻とは年に3~4回はキャンプツーリングに出かけていまして、本イベントはすでに私たち夫婦の年間イベントスケジュールでも欠かせないものとなってきています(笑)。今回スキルチャレンジを見ていて改めて感じたことは、皆さんのライディング技術の高さ。あの大きなバイクをああやって操れるなんて、本当に驚かされますね。今年もすごく面白かったので、来年もぜひ参加したいと思っています」 |
新開 貴之さん 「モトラッド京葉 の仲間18名と一緒に参加しました。僕自身は4回目のGSチャレンジです。普段あまり走らない道を、仲間と力を合わせて走破していくのがGSチャレンジの魅力だと思います。今回も濡れた土路面でいろいろドラマがありました(笑)。初参加以降、このイベントをもっと満喫するために、普段から林道などを走るようになりました。もし興味がわいたら、ぜひ参加してみてください。GSたるものGSらしく、キズがつくことを恐れないで遊びましょう! バイクにキズが付いても、その分仲間が増えますから!」 |
| プラッツ愛媛 のみなさん 「今回は7名の仲間とやってきました。お店としては第1回から欠かさず参加しているんですが、スタッフの自分は初参加です。まず驚いたのは自然のデカさですね。地元四国も自然は豊かですが、飛騨高山はスケールが違いますね。それに、オフだけじゃなくオンロードも楽しいルートがたくさんあって素晴らしい場所だなという印象です。実際にイベントに参加してみて思ったことは、タイヤをオフ用に交換しておくと、林道での安心感が違うなということ。その分、楽しさも大きくなると思います。また来年遊びに来ます」 |
| 仲田 圭介さん 「4回目の参加となるGSチャレンジ、コマ図ツーリングでは今年もスタンダードコースのみの挑戦でしたが、冷や汗をかきながらなんとかクリアすることができました。BMW Motorrad JAPAN がスポンサーということで要所要所でフォローしてくれるので、ひとりでは絶対に行かないような林道にチャレンジできることから、毎年楽しみにしています。あと夜のキャンプなど雰囲気も最高ですね。参加のために準備したこと? 嫁への根回しです……(笑)。来年ももちろん参加しますよ。今度は新品の山ありタイヤにしてきます!」 |
| 曽我 三郎さん 「昨年は BMW R1200GS ADVENTURE で初参加、2回目の今年は モトラッドラッド横浜 の仲間の応援&キャンプ宴会に的を絞って、観戦パッケージで参加しました。ここにはツーリングにピッタリのルートもたくさんありますし、キャンプ場も気持ちいいし、観戦パッケージでも十分楽しめるイベントです。ちなみに Virgin-BMW のコミュニティに参加しているんですよ! 実はGシリーズを増車したいなと思っていたんですが、今回みんなが楽しそうに走っているのを見て、ますます欲しくなりました」 |
砺波 聡さん ホリタ・オート・パーク タイム:41秒64 武部 国政さん ホリタ・オート・パーク タイム:42秒90 平賀 芳彦さん ソロ参加 タイム:55秒57 |
| 坂越 唯宏さん ホリタ・オート・パーク タイム:40秒66 和田 尋志さん 5up.o.c タイム:42秒24 |
| 井本 和樹さん ソロ参加 タイム:49秒09 秋元 潤一さん 山内ガレージ タイム:1分06秒78 |
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| 木内 智晴さん モトラッド タイム:2分12秒17 |
| 山下 裕子さん 5up.o.c タイム:1分26秒13 |