2004年に北海道で第1回目を開催し、2回目以降は長野県の白馬村に会場を移して年々訪れるライダーを増やしてきた『 BMW Motorrad Bikermeeting 』は、今年で7回目を数える恒例のビッグイベントへと成長した。開催期間中は天候にも恵まれ、3,133名もの来場者で賑わい、様々なアトラクションと人気プログラムに、参加者たちは各々自由な時間を過ごしていた。参加車輌は BMW Motorrad に限定しないため、ユーザー層も様々。そんなメーカーイベントの様子をレポートしよう。
| 今年の白馬は 今年の白馬は例年に無く賑やかな印象だった。その理由はいくつかあるが、まずこの日のためにドイツ本国から運ばれてきた革新的なコンセプト・モデル『 BMW Motorrad Concept 6 (コンセプト・シックス)』の展示がメイントピックスと言えるだろう。同時に BMW Motorrad デザイン部門統括責任者である BMW デザイン・スタジオ所長のデイビッド・ロブ氏も来日し、ナイトパーティのステージ上でプレゼンテーションを行った。
近年 BMW グループの傘下となった Husqvarna (ハスクバーナ)の出展もじつに新鮮で、BMW Motorard とは対極にある生粋のレーシング・マシンを前に、参加者の多くはやや引き気味の様子。さらに『フリースタイル・モトクロス・ショー』では4名のプロライダーがモトクロスバイクと共に宙を舞い、華麗なトリックと痛快なパフォーマンスで観客を大いに魅了した。
そして鈴鹿8耐に S1000RR で参戦し、18位完走を成し遂げたチームのレポート&トークショーも、ナイトパーティを大いに盛り上げてくれた。今年の白馬は BMW Motorrad のイメージをよりダイナミックでエネルギッシュにするものだった。 |
| 実際に走る、見る、味わう!? すでに恒例となっている人気プログラムは絶対に抑えたいところ。会場へ辿り着いて総合受付を済ませたら、真っ先に『フルラインアップ大試乗会』の受付へ走るべし。バイカーミーティングでは現行モデルを全て揃えており、最寄のディーラーに置いていない試乗車も、ココへ来れば確実に乗ることが出来る。しかし定員枠があるので早い者勝ち。Hakuba47 周辺の快走ルートから、会場内に設けられたショートコース、それに GS でダートを走りたいという人のためにゲレンデの作業道路を試乗ルートに設定した本格派山岳コースもある。この GS 試乗がまた大人気で、毎年午前中には定員一杯で受付終了となってしまう。
『白馬豚の丸焼き』もバイカーミーティングの名物となっている。午前中から炭火でじっくり焼かれた豚が、お昼過ぎに切り分けられ、無料で配られる。
そしてメインイベントのひとつが『ヒルクライムコンテスト』だ。ただゲレンデを真っ直ぐ登っていくだけだが、草の茂った急斜面は思うように進めない。デカイ GS がなんとか登っていく姿には拍手と声援を贈りたくなる。 |
| 出入りは自由 バイカーミーティングには誰でも楽しめる空間が用意されている。開催期間中は様々なプログラムが進行しているので、参加したいところに的を絞って、あとはノンビリ過ごせばいい。参加車輌もメーカーを問わず、駐車場にはいろいろなバイクが並び、それを見ているだけでも楽しめるもの。
バイク乗り入れ可能なキャンプスペースは、自前のキャンプ道具を持っていなくても、事前申し込みでレンタルが可能。もともと未舗装の駐車場を区切っているだけなので快適な地面ではないが、そこはマットでカバーしよう(必須)。テントを設営したら楽な格好に着替え、真っ昼間からドイツビールを味わうのも最高に気持ちイイもの。
ミニ SL や熱気球に乗るものいいし、『信州そば早食いコンテスト』をランチ代わりにしてもいい。足が疲れたら『足裏マッサージコーナー』もある。地元の夏野菜をかじりつつ、会場傍の清流で水遊びをするのもいいだろう。バイカーミーティングは、自然の中で過ごす夏のリフレッシュ・タイムとして、気軽に参加すればいいのだ。 |