【R1200RS 徹底解剖】デザイナー紹介
- 掲載日/2017年02月07日【BMWバイク モデル別ディテール紹介】
BMW Motorradデザインチームを
率いるボス、エドガー・ハインリッヒ
2012年からBMWモトラッドのチーフデザイナーを務めるエドガー・ハインリッヒ氏。86年から同社デザイン部でデザインワークを手がけている。これまで手がけた代表的なモデルは、R1100S、K1200R、S1000RRなど。どの車両も当時のBMWとしては革新的と言えるプロダクツである。BMWが革新の技術を以って新しいセグメントへ参入し、成功を収めてきた裏側では、彼のデザインも大きく影響している。
R1200RSは、先にデビューしたR1200Rがベースとなる車両だ。とはいえ、開発自体は同時進行で行われており、いわばRとRSは兄弟車の関係にある。デザインスケッチやクレイモデルでもそうした関係性は見て取れるが、この手の兄弟車でありがちな、単純な「カウル有り」「カウル無し」では片付けられないデザインスキームを見ると、RもRSも確固たるコンセプトに準じて、細部にいたるまでしっかりとデザインされて差別化が図られた車両だと分かるはずだ。
2014年6月に発表されたコンセプト・ロードスター開発時のエドガー氏。
BMWがボクサーツインでストリートファイターを作ったらこうなる、という見本のようなコンセプト・ロードスターは、斬新なデザインで大きな注目を集めた。
R1200Rのクレイモデル。
R1200RSのクレイモデル。両車を見比べると、外装デザインの共通セクションはテール部分のみということがはっきりと分かる。また、フロントカウルとサイドカウルの組み合わせ方も、世にあるフルカウル車とは一線を画す、非常に凝った構成とされていることが分かる。
「パニアケースやタンデムライダーの存在に関係なく、どんな角度から眺めてもライディングプレジャーを感じさせること」R1200RSは、そんなコンセプトでデザインされたモデルだ。その真意は、この初期段階でのデザインスケッチにもよく現れている。
- 【前の記事へ】
【R1200RS 徹底解剖】スタイリング 詳細解説 - 【次の記事へ】
【R1200RS 徹底解剖】エンジン 詳細解説