新型ボクサー「R18コンセプトプロジェクト」のカスタムが出展されたホットロッドカスタムショー2019
- 掲載日/2019年12月06日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad Japan 取材・写真・文/成田 恒一

新型ボクサーツイン“R18”の
エキゾーストノートが会場に響き渡る!
2019年12月1日(日)にパシフィコ横浜で開催された「第28回ヨコハマホットロッドカスタムショー2019(HCS)」。総来場者数1万9,000人(海外からの参加者1,900人)、モーターサイクルショー650台、カーショー300台、ベンダーブース330枠、そして118ものアワードが用意された、日本最大級のカスタムショーである。
絶好の天気に恵まれたイベント当日は、朝8時のゲートオープンながら、7時前から何百、何千という入場待ちのオーディエンスがエントランス前を埋め尽くしていた。そんなHCSにBMW Motorrad Japanが2年ぶりにブースを出展。昨年のHCSでベストオブショーモーターサイクルを獲得した滋賀県のカスタムショップ、カスワムワークスゾンが製作した「R18 Departed(デパーテッド)」がBMWブースに展示された。このマシンは今年11月のEICMA(ミラノモーターサイクルショー)でアナウンスされたR18コンセプトの新型ボクサーツインエンジンを搭載した車両で、BMWドイツ本社主導で行われたR18コンセプトプロジェクトのカスタムマシン、第一号車でもある。
そんな「R18 Departed(デパーテッド)」がHCSのメインコンテンツであるライドインショーに参加し、そのエキゾーストノートを会場に轟かせ、大きな注目を集めた。そのほか、会場にはBMWをベースとしたカスタムマシンも見受けられたので、ここでまとめて紹介させていただこう。

2019年12月1日(日)、パシフィコ横浜で開催された「第28回ヨコハマホットロッドカスタムショー2019(HCS)」に出展を果たした、BMW Motorrad Japanブース。

BMWブースには、バガーモデルのK1600B、/5シリーズの生誕50周年を記念したR nineT /5、オフロードスピリッツを内包したオールラウンダー、R nineT Urban G/Sを展示。その他、純正アパレルやパーツもディスプレイされた。

BMWブースではEメールアドレスの登録でもらえる、オリジナルのスマートフォン用ワイドレンズのノベルティーが用意された。コレ、かなり使えます!

そしてこちらが今回のBMWブースの目玉である、カスタムワークスゾンが製作したフルスクラッチカスタム、「R18 Departed(デパーテッド)」。BMWドイツ本国より、R18エンジンだけ供給を受け、フレームからその他のパーツはすべてゾンでワンオフ製作された渾身の一台に仕上げられている。

2020年に正式発表される予定の新型ボクサーツインエンジン“R18”。その排気量は1,802ccで、なんとOHVの空油冷水平対向2気筒エンジンとなっている。この時代にOHVエンジンを新しくリリースするとは!

ワンオフ製作されたスチール製ガーターフォークに、サツマサイクルワークス製の21インチビレットホイールを装着。エクステリアはアルミの叩き出しで製作され、スチール製の片持ちスイングアームに、同じくサツマサイクルワークスが手掛けた26インチのビレットホイールが取り付けられている。

カスタムワークスゾンのビルダー、吉澤さん(右)&植田さん(左)と「R18 Departed(デパーテッド)」。

HCSのメインコンテンツ、ライドインショーに出場するため、バックヤードで待機中の吉澤さん。

昨年の覇者、ベストオブショーモーターサイクルを獲得した「R18 Departed(デパーテッド)」はライドインショーの映えある一番手である。さぁ、いよいよライドイン!

新型ボクサーツインエンジン、“R18”のサウンドが会場内に響き渡る! このエンジンを搭載した2020年のニューモデル登場に期待しようではないか!

ライドインショーのあとは昨年のナンバーワンビルダーと海外ゲストからひと言いただくというのがHCSのお約束。吉澤さんはここでも一番手でマイクを握る。

ここからは会場の展示されたBMWのカスタムマシンをピックアップ。こちらはBMWブースのすぐ後ろにブースを構えたカスタムワークスゾンの新作カスタム。ベースマシンはストレート6エンジンを搭載するBMWバガーのK1600B。バガーをカフェレーサーとも言えるマシンに変えてしまうとは、カスタムの可能性はまさに無限大!

ポイントはこのエクステリアで、こちらはスチールで製作されている。メーターやハンドルスイッチなどは、マシンマネジメントに影響するので純正パーツをそのまま使用。給油口はシートカウル上に設置され、フューエルタンクはシート下に移設されている。フロントフォークは純正のデュオレバーで、ゾンの手によりポリッシュが施されている。リアのスイングアームも同じく純正をポリッシュ。

そしてなんとこのマシンの外装をカーボンで製作し、キットとして販売するという計画が用意されている。発売時期や価格などの詳しい情報はまだ未定であるが、期待して待たれよ!

こちらはゾンのすぐ隣にブースを構えたチェリーズカンパニーが展示したR nineTカスタム。このマシンは2014年のR nineTカスタムプロジェクトで同店が製作した「HIGHWAY FIGHTER」の量産モデルで、すでに7台ものマシンを製作しているという。そのすべては海外からのオーダーだという。

BMWブースのすぐ前に出展した広島県の平和モーターサイクルが手掛けたR nineTカスタム。ベースはR nineT Pureで、前後クラシカルなイメージのスポークホイールに換装。スタイリング的には同店の十八番であるストレートラインを強調したボバーライクなものに仕上げられている。

手前にプルバックされたハンドルバーはマウントにもこだわりが。エッグタンクのような丸みを帯びたフューエルタンクは給油口も作り込まれている。ループ状に加工されたシートレールに上質なレザーシート、マフラーはアップタイプの2本出し。鋳物風に製作されたエンジン下のケースには電装類が移設されている。

こちらは46worksが製作したボクサーカスタム。前出のチェリーズカンパニーと同じくR nineTカスタムプロジェクトに参加した同店ならではの、レーシーなカフェレーサーに仕上げられている。
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