BMW Motorrad F750GS(2018 -)/すべてのライダーに薦めたくなるオールラウンドプレーヤー
- 掲載日/2019年05月15日【試乗インプレ】
- 取材協力/BMW Motorrad 取材・写真・文/小松 男
装備が充実しただけじゃない
すべてにおいて進化したベーシックGS
BMW Motorradのボクサーツインエンジンを搭載するRシリーズ、4気筒エンジンを採用したKシリーズ(現在は6気筒エンジン)に続き、Fシリーズが登場したのは1994年のこと。当初Fシリーズは650ccシングルエンジンを搭載し“ファンライド”というBMWモトラッドにとって新たなステージを切り開くシリーズとされていた。
2000年にはF650GSが登場し、同モデルをベースとしたレーサーはパリダカールラリーを優勝し、R100GS以来となるオフロード走破性能を高めたパリダカールモデルが設定された。その後2006年に登場したF800Sを皮切りにFシリーズは800ccパラレルツインエンジンへと移行してゆくこととなる。F-GSは、シングルエンジンのF650GS、パラレルツインエンジンのF650GS、F700GSと名称を変更しながら進化し続け、昨年登場したF750GSが最新の現行モデルとなっている。
なおパラレルツインエンジンを搭載してからのF-GSにはF800GSやF850GSなどの数字の大きなモデルが存在するが、それはフロントタイヤを21インチ化するなどし、オフロード走破性能を高めたモデルであり、シングルエンジン時代のダカールモデル的な立ち位置とされている。現行ラインアップではオフロードを含めたロングツーリング能力をさらに引き上げたF850GSアドベンチャーが追加されたのは記憶に新しい。
F750GSはルックスこそGSだがF850GSなどのオフロード志向モデルと違い、万人が扱いやすいようなセッティングとされており、BMWモトラッドのベーシックと言えるパッケージングとなっており、そのキャラクターこそがFシリーズが作り上げたファンライドを楽しむ世界の根底となっているモデルなのだ。そんな最新のF750GSの詳細を紹介してゆこう。
関連する記事
-
試乗インプレッション
S1000RR(2010-)