試乗レビュー写真速報 F800R
- 掲載日/2009年08月19日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad Japan 写真/磯部 孝夫 取材・文/田中ゼンスケ
メーカーがとくに意識したという独特のスタイリングはK 1300 Rのデザイン・コンセプトを継承するもの。ビッグ・ネイキッドに対するミドル・ネイキッド、それがF800Rの位置づけだ。
BMW Motorrad のミドルクラス・ネイキッドがついに登場!
パラレルツイン・エンジンを搭載したロードスターだ!
ニューBMW F800Rの発売が、2009年9月5日(日)より全国のBMW Motorrad正規ディーラーにて開始されることが発表され、それに先駆け、長野県で行われたメディア向けのプレスローンチ、さらにその翌日、一般ユーザーへいち早くこのニューモデルを体験してもらうべく『Bikermeeting 2009 in HAKUBA』にて2日間限定の先行試乗会が開催されました。
パラレルツインのロードスターが登場することを知っていたユーザーはここぞとばかりに、知らなかったユーザーはいろんな意味で「?」という面持ちで実車に触れ、用意された7台のニューモデルは常に稼動状態でした。
フォトTOPICS(写真点数/17枚)
01アグレッシブなデザインでありながら、コンパクトで軽量なボディとパワフルで高トルクの並列2気筒エンジンは、ライダーに対して「近寄り難さ」は感じさせないもの。乗り手を選ばず気軽に愉しめるBMWだ。
02真横から見るとまるでシングル・エンジン? と思うほどコンパクトにまとめられた心臓部。フロントからリアエンドへ流れるボディラインはいかにもBMWといった印象。
03特徴的なフロントマスク。異型2灯のヘッドライトはRやKシリーズでももうお馴染み。その上に配置された小さなカウルは、意外なほどウィンドプロテクション効果が高い。
04シンプルなリアビュー。アップマフラーがスポーティな走りを連想させる。テールライトやウィンカーも近頃のBMWに見られるデザイン。後続車からの視認性は極めて良好。それにしても太いサイレンサーだ。
05メーターパネルにはライダーが認識し易いアナログタイプを採用。上にスピードメーター、下にタコメーターが配置され、各種インジケーターがスピードメーター左脇に並び、右のディスプレイにはさまざまなインフォメーションが表示される(Hi Line標準装備)。
06K1300シリーズから採用されているウィンカースイッチ。BMWの伝統とも言える左右セパレートタイプから一般的なものに。『INFO』スイッチはオンボードコンピュータの表示切替用。
07日本標準装備のシートは地上高800mmとなっており、地面へのアプローチが考慮された形状で足つき性も良好。ほかにもオプションで、シート高775mmと825mmが用意される。
08ブラックアウトされたエンジンはSやSTと比較しても引き締まった印象。ベースエンジンは共通ながら、R専用のチューニングが施され、F800シリーズの中では最高出力となっている。
09触媒コンバーター内蔵マフラーによって排ガス規制はもちろんクリア。さらに大容量のリアサイレンサーによって排気音も穏やかに。全体的にシンプルなボディだけに、この触媒はけっこう目立つ。
10ダブルスイングアームにチェーンドライブといった、もっともポピュラーな構造を採用。シングルスイングアーム&ベルトドライブのS/STよりも2kg軽量となっている。
11跨ってみると想像以上のコンパクトさ、走らせてみれば予想を上回る軽量さを体感できる。ライダーの入力に対してとても素直に反応し、如何様にも振り回せる、どうやっても走れる、といった感じ。
12デザインにこだわったストリート向けモデルとは言え、BMWなんだから当然ツーリングトリムも充実している。こちらはオプションの専用パニアケース。キャリアの装備でトップケースも装着可能だ。
13F800R用のフォルダでBMW専用ナビゲーション・システムも取り付け可能。シティユースからツーリングまで、このロードスターの守備範囲はとても広いのだ。
14スポーティなスタイルを強調するオプション・アクセサリーのひとつが『シートカバー』だ。機能パーツではないが、スタイリングはガラリと変わる。これはもう好みの問題。
15クリアレンズがクルマのような高級感を演出する『LEDテールライト』も純正オプション・アクセサリーとしてラインナップ。さりげない個性を主張したいなら外せないアイテムだ。
16F800Rにも専用の『スポーツサイレンサー』が用意される。BMWが純正オプションとしてラインナップするサイレンサーはいずれもアクラポビッチ製を採用している。その性能やBMWとの相性の高さが伺える。
17やや独特な形状の『エンジンスポイラー』は、F800Rでサーキット走行も愉しんでもらいたいというメーカーの考えからつくられたもの。プラスチック製なので意外と価格は抑えられているかも?
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