VIRGIN BMW | ヒョウドウ ST-Xシリーズ HSL714N BMWバイク パーツ&グッズ紹介

ヒョウドウ ST-Xシリーズ HSL714N

  • 掲載日/2009年07月09日【BMWバイク パーツ&グッズ紹介】
  • 販売/ヒョウドウプロダクツ テスター/田中 善介(バイクブロス) テスト方法/ツーリング テスト期間/1週間
ヒョウドウ ST-Xシリーズ HSL714Nの画像

HYOD HSL714N SIVA ST-X JAC

灼熱地獄を少しでも快適、安全、そしてスマートに
サマーライドに適したライディングウェア

照りつける太陽とアスファルトの熱、股下で容赦なく温度が上昇するエンジン…。ライダーにとって灼熱地獄となるシーズンに、ヒョウドウプロダクツの代表的モデル『ST-Xシリーズ』の、レザーとメッシュ素材を組み合わせたハイブリッドモデルを試してみた。

TRUE TEST !

熟成を重ねたHYODの技術を体感!

ヒョウドウプロダクツ(以下HYOD)の製品は、何年か前の夏にも試したことがあった。ST-X JACシリーズの初期のもので、真夏の東京から東北まで、ずいぶんと走り込んだ。そのときの印象は、とにかく涼しい! ということ。走行風を全身に取り込んで、フレッシュなエアが前身ごろから背面にすり抜けていく感触は爽快の一言。レザーをメインにあしらっていながらあんなに涼しさを感じたのは初めてのことで、さらに心地良いフィット感があり、プロテクターを装備しているのに窮屈感もなく、シルエットもスマート。当時としてはそのようなジャケットは他に見ることがなく、とても新鮮で、感動したのを覚えている。そのST-X JACシリーズが、2009年春夏モデルからリニューアルした。

今回試用するのは、テキスタイル・メッシュとレザー・メッシュを組み合わせた『SIVA』(シーヴァ)というモデル。随所にストレッチ素材があしらわれたHYOD独自の立体パターンは、ひと目で動きやすさを考慮した設計だということが理解できる。それもそのはず、HYODはもともとレーシングスーツを得意とするメーカーで、ライダーの動きはもちろん、高い快適性とフィット感、それに安全性といった機能やノウハウは熟知している。その技術がストリートモデルにもフィードバックされているのだ。

まず見た目だが、初期の頃と較べてだいぶ落ち着いた印象を受ける。いくつもの素材を適所に配しながら決して賑やかにはならず、同系色を用いてセンス良くまとめている。これならスポーツ系はもちろんのこと、ネイキッド、クラシックタイプのバイクにも似合いそうだ。

実際に袖を通してみると、レザーの重みはまったく感じない。肩・肘・脊髄に内蔵されたプロテクターも圧迫感はなく、むしろ適度なフィット感によって、このジャケットを全身で羽織っているような感じがする。きっとジャケットがライダーに与える圧力配分についても、独自の研究がされているのではないだろうか。

走行風をモロに感じることが出来る性能は健在で、より効率的に、ライダーの身体に溜まった熱を排出してくれる。停まっているときでさえ微風を感じるほどだ。ちなみにBMW K1300GTに乗ってクルーズしてみたが、このようなスポーツ・ツアラーにもとても良く似合う。やはり高級なバイクにまたがっていながら、汗ダクダクで苦しそうにしているようでは台無しだ。快適性と運動性を追求し、さらに高い安全性も備えたHYODのジャケットは、ここ数年でさらなる熟成を重ねてきたようだ。

テストを終えて

バイクに乗るときはこのジャケット1本ですべて事足りてしまう、というのが正直な感想。バイクのスタイルを選ばないシンプルなルックスは、バイクを降りても野暮ったさはないし、レザーとテキスタイル、ストレッチ素材を組み合わせたハイブリッド仕様はじつに動き易い。あまりにも抵抗なく着続けられるので、このサマーシーズンはハードに使い倒してしまいそう。ちょっともったいない気がしないでもない…。

ココがすごい!

着用前に手で持った感じではそれなりに重みを感じたものの、実際に袖を通してみるとまるで重さを感じない。全身を包むようなつくりは流石。

ココがイマイチ

高速道路を利用することが多く、料金所で支払いの際、カードやチケットの収納に困った。左手に専用ポケットがあれば、個人的にはもう最高。

ヒョウドウ ST-Xシリーズ HSL714Nの詳細

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スポーティな動きを考慮した設計は袖口にも見られる。幅が狭く、絞りがキツいハンドルを操作する場合でも、手首の動きに干渉しないようソフトなストレッチ素材を配置。レーシンググローブにも対応。
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ウェスト両サイドにあるアジャスト・フラップは、カーブを描いた特殊形状。バイクにまたがった状態でピタリと絞りが効いてしっくりとくる。些細なポイントだが、ウェストの絞り調整はとても大事。
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ファスナーで着脱可能な防風インナーは、取り外して持ち歩いても荷物にならず、ツーリング先での突然の気候の変化にも対応出来る。それに春先から秋口まで、幅広いシーズンで使えるからとても便利。
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これだけスリムなシルエットでありながら、肩・肘・脊髄にプロテクターを内蔵。脊髄は着脱可能な柔らかい低反発フォームを標準装備。レーシングレザースーツの技術をフィードバックした装着感の良いもの。
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