【R1200GS(2016) 徹底解剖】シャーシ 詳細解説
- 掲載日/2017年03月31日【BMWバイク モデル別ディテール紹介】
- Text / Ryo Tsuchiyama Photo / Takeshi Yamashita,BMW Motorrad
あらゆるステージを走破するべくエンジンをはじめ、フレームや足周りなどすべてが新設計された現行GS。ここでは車体周りの装備品について解説しよう
シートレールはジョイント式
丸断面と角断面のパイプを組み合わせたシートレール本体は、下のイラストからも分かるようにメインフレームとは別のパーツとして構成されており、メインフレームとはボルトで締結される構造だ。損傷を受けても部品交換で対処できる。
シートフレームはアルミダイキャスト
タンデムグリップやシート搭載のベースとなるシートフレームはアルミダイキャストの一体成型品で、シートレールの上から覆いかぶさるように取り付けられている。見た目は屈強なつくりに見えるが、肉抜きを駆使して重量を抑えている。
新エンジンでシャフト位置が左側に
エンジンが一新されたことによって、駆動系の出力レイアウトも変更に。ドライブシャフトを内蔵した片持ちスイングアームは左側に配置された。リアタイヤ後部を覆う樹脂製のマッドガードはスイングアーム後端にセットされる。
ESAを採用する
リアサスペンション
新たにダイナミックESAを採用するサスペンション。路面状況や車体の姿勢情報をセンサーに集約する。上の写真でリアサスペンション脇に見えているロッドは沈み込み量を測るストロークセンサー。サスペンション本体はザックス製。
重心位置を考慮した
スタンドレイアウト
歴代BMWではどのモデルでもセンタースタンドの位置が熟慮されていて、重量車であっても軽い力でリフトアップできるが現行GSでもそれは同じ。サイド・センターともに使用時の安定感は高いが、未舗装路での使用には細心の注意が必要だ。
テレスコピック化は見送られたフロントサスペンション
フロントサスペンションにはテレレバー式を採用。近年テレスコピック式を採用する車種も増えてきたが、GSでは先代を踏襲。サスペンション本体はリザーブタンク付で、アームとアンダーブラケット間にはステアリングダンパーを装備。
安心を司るABSユニットは車体中央に
BMWに欠かせない装備であるABS。本体のユニットは、万が一のアクシデント時にも損傷を受けにくい車体中心部に設置されている。フロントフォークにラジアルマウントされているフロントブレーキはブレンボ製のモノブロックキャリパー。パッドは片側に2枚入る仕様だ。
軽量化の痕跡が伺える
フロントホイール
ホイールは前後ともアルミ製。フロントは、中心部のハブと呼ばれる部分に大きな空洞が設けられており、ホイールの軽量化に寄与している。エアバルブはスポーク部で横向きにセットされた親切設計なので、エア注入も楽に行える。
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