【R1200GS(2016) 徹底解剖】エンジン 詳細解説
- 掲載日/2017年03月31日【BMWバイク モデル別ディテール紹介】
- Text / Ryo Tsuchiyama Photo / Takeshi Yamashita,BMW Motorrad
エンジンが水冷化を果たし、パフォーマンスは一気に向上。注目すべきポイントも多いエンジンを項目別に紹介する
水冷化に伴い内部レイアウトが大変更
エンジンの水冷化によって、ボクサーユニットの内部レイアウトは大きく変更。フロントカバー内にはクラッチユニットが収められた。また吸気・排気の流れが変わり、シリンダーの前後には構造物がなくなってすっきりとした。
トランスミッションも一体式に
これまで別体だったミッションは内部に組み込まれた。また、クランクより下にミッションを配置することでエンジン前後長を短縮している。なお、クラッチなしの変速が可能なシフトアシストPROはオプション設定だ。(9万9360円)
複雑な経路を持つオイルライン
水冷化されたことによってオイルクーラーは廃止となったため、オイルラインはエンジン内で完結している。オイルフィルターはエンジン左サイドに、またオイル量の点検窓はエンジンの右サイドに配置。定期的に確認したい。
ストレートに近づいた吸気&排気
吸気は完全なダウンドラフトで、燃焼ガスはシリンダーの真下から排出される。エア吸入口はボディ両サイドに配置される。マフラーは車体中心にかなり追い込まれたつくりで、仮に右側に倒したとしても、サイレンサーにほとんど傷はつかないと思われる。
ついに実現したエンジンの水冷化
水冷エンジンといっても冷却比率としては空冷65%・水冷35%の「部分水冷」だ。フロントサスペンションとの兼ね合いからラジエーターは左右に分割され、冷却ファンは右側だけに装備する。クーラントの残量は右シュラウド脇から確認できる。
ドライバビリティの肝、エンジンマネジメント
エンジンコントロールを行うECUはシート下に収められている。エンデューロPROモード専用のプラグもシート裏に収められている。そのプラグをECU脇にあるコードとつなぐことでエンデューロPROモードが使用可能になる。また、スロットルは電子式を採用している。
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