VIRGIN BMW | K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場! トピックス

K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!

  • 掲載日/2016年10月14日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad
    文/Ryo Tsuchiyama
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K1600GTをベースにリア周りをロワード、
バガースタイルを実現したK1600B

2015年5月、イタリア・コモ湖畔で開催されたコンクールデレガンス「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」の会場でお披露目されたコンセプトモデル「Cencept 101」。

Concept 101は、Roland Sandsがそのスタイリングを手がけ、アメリカで人気の「バガースタイル」をK1600ベースで表現したものでした。バガースタイルとは、ハーレー・ダビッドソンを中心とするアメリカのVツインツアラーの市場では近年定番となりつつあるスタイルの総称で、大型のフェアリングにパニアケースと、ツアラーに象徴される装備を生かしたまま、ロー&ロングのフォルムを楽しむというもの。このスタイルは、どちらかというと四輪のラグジュアリーカスタムのエッセンスを取り入れたムーブメントで、ユーザーの間では大径のビレットホイールやきらびやかなクロームパーツを装着したり、派手なペイントなどでドレスアップを施したりと、二輪でラグジュアリーなテイストを楽しむのがシーンではトレンドとなっています。

今回BMW Motorradがアメリカ・LAで発表したK1600Bは、先に発表されていたConcept 101の市販バージョンと言える車両です。

ベースとなっているのはK1600GTですが、ロー&ロングのスタイルを実現するためにフレームの後半部分を完全に新設計としてリアの車高をロワード、ライダー&パッセンジャーシートはかなり低く設定されています。また、エクステリアでも専用のデザインを多く持つのもK1600Bの特徴です。

フロントカウルはヘッドライト部分こそK1600シリーズ同様のデザインですが、カウルサイドにはライダーの両手にかかる風圧を低減するウインド・ディフレクターを装備。さらに、ミラーやショートスクリーンをはじめ、クロームパネルが印象的なカウル両サイドのボディパネル、エンジン前・下をカバーするスポイラーなどもK1600Bの専用設計となっています。

しかし何よりもK1600Bのデザイン的なハイライトと言えるのは、ロー&ロングのスタイルを決定づけるリア周りでしょう。

ウインカー・テールなどの灯火類は、四輪のように左右で独立したデザインを採用。それらをマウントする両サイドのパニアケースやリアマッドガード、シートなどは、新造されたリアフレームに合わせて、車体後部へかけて美しいストリームラインを形成しています。

さらにK1600Bではさきほどドイツ・INTERMOT2016で発表された新型K1600GTと同様に、オプションにリバース・アシスト(電動のバックギア)やインテリジェンス・エマージェンシー・コール(緊急時にBMWコールセンターと通信するシステム)を備えるなど、BMWらしい先端装備も用意されています。

発売日や価格等は発表されていませんが、詳細が明らかになり次第、改めてご紹介します。

フォトTOPICS(写真点数/12枚)

K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
01リア下がりのボディーラインが特徴的なK1600B。リアのフレームを完全に新設計して既存のK1600シリーズとは明らかに異なるシルエットを手に入れています。
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02大型フェアリングにショートスクリーンを組み合わせるのがバガースタイルの流儀です。K1600Bでも専用スクリーンを装着していますが、電動調整はもちろん、IGオンで前回のセット位置へ戻るメモリー機能は生きています。また、ミラーは専用設計となり、さらにミラー下にはライダーの手元への走行風を軽減する「ウインド・ディフレクター」と呼ばれるスポイラーが追加されています。
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03先ほどINTERMOT 2016で発表されたK1600GTとも異なるボディサイドのパネル。エンブレム部分は漆黒のボディに映える上質なクロームメッキが施されています。また、エンブレム上側にはK1600GT同様に可動式のスリップストリーム・ディフレクター(導風板)が装着されており、クルーズ時の快適さにも考慮しています。
K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
04既存のK1600シリーズと大きく異なるのがハンドル形状です。新K1600GTや従来型では、ハンドルはトップブリッジ部材と一体成型で、先端にバーが差し込まれる構造ですが、K1600Bではブリッジ付のパイプハンドルを採用しており、トップブリッジ形状もハンドルクランプ部を備える専用の設計です。この方式ならばハンドル交換も容易ですので、購入後のカスタムを意識した設計だと言えます。
K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
05新K1600GTでも採用されていた左右グローブボックスは廃止されています。リリースによると、K1600Bにはライダーが足を前方に投げ出せる「フィート・フォワード(フォワードステップのようなもの?)」というオプションパーツの存在についても触れられており、パネル下端部に足が干渉しないようにシェイプされてます。また、K1600Bではステップホルダーも新たに設計されています。
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06バガースタイルのハイライトとなるリア周り。左右パニアケースに装着されたライトユニットはフルLED仕様で、テール・ブレーキ・ウインカー・バック(※オプション設定)と、4つのライトがインストールされています。また、リアフェンダーはタイヤ交換など後輪脱着時の整備性を考慮して、後端が上方へフリップアップする構造としているようです。
K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
07フロントからリアにかけてのキャラクターラインがよくわかるカット。左右に振り分けられたサイレンサーは専用設計で美しいクロームメッキが施されています。また、サイレンサー本体の角度は地面と水平になるように設計されています。
K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
08ライダーシートのシート高は780mmで足つき性は良好。パッセンジャーシートもK1600シリーズよりも70mm低くなっており、パッセンジャーの乗り降りもしやすくなっています。なお、全幅は1,000mmでGT同様です。
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09足周りはフロントがデュオレバー、リアはパラレバーで従来のKシリーズ同様です。ユーロ4対応のエンジンも最高出力160hp、最大トルク175Nmで先ほど発表されたK1600GTど同じ。このK1600Bでも乗車状態での後退時に便利な「リバース・アシスト」や緊急時にBMWのコールセンターと通信できる「インテリジェンス・エマージェンシー・コール」がオプションで設定されています。K1600Bの日本導入は現時点では情報がありませんが、わかり次第お届けしましょう。
K1600シリーズに“バガースタイル”のK1600B登場!
10こちらは2015年に発表された「Concept 101」。北米市場を強く意識したコンセプトモデルとして大きな話題となりました。今回K1600Bのワールド・ローンチをLAで行ったことからも、北米市場にかけるBMW Motorradの意気込みがよく分かります。
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