ライダーにとっての「安全」には実は2種類ある。ひとつは「パッシブセーフティ」と呼ばれるもので、簡単に言うとヘルメットやプロテクターなどに頼るもの。そしてもうひとつが「アクティブセーフティ」。これはライダー自らが行う危険回避行動を意味する。我々ライダーにとっての真の安全とは、この2つがそろって初めて実現できるものだ。
ライディングギアのトップブランドとして、その時代に考えうる最高のパッシブセーフティを提供し続けているダイネーゼ。同社が年に数回サーキットで開催している走行会「Dエクスペリエンス・セーフティ・デイズ(以下DESD)」は、アクティブセーフティの習得を目的とした走行会だ。
8月に筑波サーキットで行われたDESDには各地から60名のダイネーゼユーザーが集結。鈴木大五郎氏や高田速人氏など、一流の講師陣による座学や実技訓練を通じて、アクティブセーフティについて理解を深めた。
サーキット走行会と聞くと「限界性能を試す」「速く走る」というイメージが先行するが、DESDが目指すところはそこではない。ダイネーゼがライディングギアを通じて提供する安全性を、最大限に生かすための極意を学ぶ場、それがDESDなのだ。
【左】講師としてレクチャーを行うのはBMW公認インストラクターの鈴木大五郎氏(右)とレーシングライダーの高田速人氏(左)ら。【右】スクールとはいえサーキットイベントだけに、実技開始前には車検も行う。
午前中の会場は筑波サーキットのジムカーナ場。参加者たちはレベルに合わせて複数のクラスに分かれて基礎訓練を行う。まずは片手離しやスタンディング、曲乗りのような体勢を試すことで、身体と車体の関係性を体感。その後、腰を落としてのスラローム、フル加速・急制動の訓練へ。ここでのメニューは、身体が車体に与える影響を理解し、正しい姿勢を学ぶのが目的。走行後には講師から+αのアドバイスも受けられる。どうすれば自分に足りない部分を習得できるのか、参加者たちのまなざしは真剣そのもの。
午後からは筑波コース2000に場所を移し、お洒落なイタリアンランチを楽しんだ後は走行前講習会を開催。また、協賛メーカーのブースではヘルメット清掃やタイヤ点検も行っていた。この日はREDBULLサービスも!
クラス毎に走行会がスタート。さすがにSSが多いが、KやGSの姿も。午前中に基礎を学んでいることもあり、慣熟走行後のフリー走行クラス参加者も危なげのない走りで筑波を周回した。
参加者のほとんどがダイネーゼ・レーシングスーツのユーザーだ。
数あるブランドの中からダイネーゼを選んだ理由とは?
Q:DESDに参加するには?
DESD(D-EXPERIENCE SAFETY DAYS)は年に数回、筑波サーキットや十勝スピードウェイ、岡山国際サーキットなどで開催されている。参加申し込みは下記のダイネーゼ正規ディーラーで受け付けている。また、今後のスケジュールや料金などについてはDESDの専用サイトで確認可能だ。マメにチェックしておこう。
◎D-EXPERIENCE SAFETY DAYS official web
URL:https://desd.dainesejapan.com/