フリースタイルBMW 第2回「BMWはホントにスタイリッシュ?街乗りで検証」
- 掲載日/2007年05月26日【特集記事&最新情報】
- 取材協力/Motorrad SHONAN Craft
BMWはホントにスタイリッシュ?
街に出て、その真価を確かめる
前回の「フリースタイルモトラッド」ではこれまでのBMWのイメージにはなかった新世代のBMWの紹介を行った。スタイリッシュ、スポーティという新たな装いをまとい始めたBMW Mottorad。その試みは今までBMWを意識してこなかった新しいライダーからも注目を浴びつつある。「BMWだからってツーリングばかりじゃなくってもいいじゃない。BMWでスポーツを楽しもう。BMWをオシャレに楽しもう」新しいBMWの楽しみ方が広まりつつあるのだ。
新機軸のBMWの代表的なモデルとして前回は「K1200R」、「F800S」、「R1200R」の3モデルを紹介したが、今回はその中からK1200Rを選び、街に出てみようと思う。テーマは「スタイリッシュ」。ショップの中でBMWを見るとカッコいいと思うものの、ショップの中と街中で見るのでは印象が違うかもしれない。スタイリッシュなBMWの真価を問う企画だ。コメンテーターは前回同様、クラフトの滝本幸一さんと歌手の渡辺りえこちゃん。滝本さんは新機軸のBMWに大いに自信を持っているけれど、BMW初心者のりえこちゃんがどういうコメントをしてくれるのか…少々不安を持った取材となった。
タンデムで街を駆け抜ける
走って感じるBMWの魅力
滝 本●前回は「BMWってどんなバイク?」ってトコロから「新しいBMW」までを紹介したけれど、どんなバイクなのかはわかった?
りえこ●ハイっ理解できました! 前は何も知らない私でしたけれど、今はちょっとしたBMW通のつもりです(笑)。カッコいいBMWのことは周りにもしっかりPRしておきました。
滝 本●女の子の口からPRしてもらえれば、男性も「何っ?」って注目してくれそうだね。さてっ、前回はクラフトの店内でBMWを見てもらったけれど、今回はBMWで外に走りに行っちゃおうか。
りえこ●…えっ? 私もバイクに乗るんですか?
滝 本●そうだよ。だって実際に乗ってみないとBMWがどんなバイクかわからないでしょ? 後ろに乗ってみたらBMWのバイクのイメージはまた変わると思うしね。
りえこ●そうですね~、じゃあ勇気を出してチャレンジしてみますね。ところで、今日はどこまで走りに行くんですか?
滝 本●そうだなぁ…天気がいいし。江ノ島の海沿いの道を走ってみようか。そのまま横浜まで走りに行って、どこかのオープンカフェでお茶でもいかが?
りえこ●いいですね~、じゃあ早速行っちゃいましょう!
街中をヒラヒラと舞う
スポーティなK1200R
滝 本●今回はこのBMW「K1200R」に乗って走っちゃうよ。
りえこ●こないだ見せてもらったバイクですね~。真っ黒で引き締まったスタイルがカッコいいですね。
滝 本●これはクラフトでカスタムしたマシンだから、ノーマルとはちょっと違うんだけど…それは次の機会に紹介しようか。さっ、とりあえずヘルメットを被って。
りえこ●ハーイ! 後ろのシートはパッと見ると薄くて不安でしたけど、座ってみるとそれほど怖くないですね。
滝 本●スタイリッシュなモデルとは言え、そこはBMW。当然二人乗りも不安なくこなせるようになっているんだよ。後ろに座る人が加速時に体が「ズリっ」ってならないように、シートに少し傾斜がついているから安心でしょ?
りえこ●速いバイクだから少し怖かったんですけれど、これなら大丈夫そう。でもバイクには慣れていないからあんまり飛ばさないでくださいね(笑)。
滝 本●大丈夫。今からは海沿いの道を走るんだけど、しばらくはのんびり走るから安心してちょうだいな。
滝 本●少し走ってみた感想はどう? 思ったほど怖くなかったでしょ?
りえこ●全然怖くなかったです! ここまで混んでいる道を走ってきましたが、大きいバイクなのに意外にスイスイ走ることができるんですね~。
滝 本●このK1200Rは街中でも結構走ってくれるんだよ。「大きいバイクだから街中は走れない」というわけじゃないってことだね。
りえこ●真っ黒だから目立つのか、車に乗っている人から結構見られていましたよ。スピードをあげるときのエンジンの音もカッコよくて、聴き入っちゃいましたね~。
滝 本●でしょ?K1200Rは街を駆け抜けていても注目度は高いんだよ。こんな風にオシャレなお店に駐車しても違和感がなく、サマになってくれるのも嬉しいね。ただスピードが出せるだけのバイクじゃなく、カッコよさも持ち合わせてくれているんだよ。さて、今から高速道路に乗って横浜まで走っちゃうよ。ちょっと飛ばすけど覚悟してね(笑)。
りえこ●だいぶ慣れてきたから、きっと大丈夫ですよ♪
さすがアウトーバーンの国のバイク
高速道路でも抜群の安定感
滝 本●高速道路でタンデムするのって初めて?
りえこ●初めてです! さすがにスピードが出ると一般道とは違いますね。でも、滝本さんの運転が上手いのか(笑)、BMWがよくできているのか、安心して身を任せられましたよ。
滝 本●当たり前だよ、運転には自信があるからね~。K1200Rはドイツのアウトバーンっていう制限速度のない高速道路をスゴイスピードを出して楽々走ることができるバイクなんだよ。だから日本の高速道路を走るスピード程度で不安を感じることなんてあるわけがない。スゴイだろ~。
りえこ●へぇ~。制限速度がないって、ドイツの人はこのバイクで何キロくらいで走るんですか?
滝 本●200km以上で走っているんじゃない? 日本じゃサーキットじゃないと出せないスピードだね。
りえこ●200km! そんなスピードで走られたら気絶しちゃいそうですね~。
滝 本●BMWなら大丈夫。どんなスピードでもライダーをちゃんと守ってくれるようにしっかりとした造りになっているんだよ。
オープンカフェとBMW
こんな組み合わせもアリでしょ?
りえこ●横浜にこんなオシャレなオープンカフェがあったんですね。ここはよく来るんですか?
滝 本●しょっちゅう…と言いたいところだけど実は初めて(笑)。このK1200Rが似合うようなオープンカフェを探してもらったんだよ。すごいオシャレなところだね~。K1200Rはこの雰囲気にうまくフィットしているけれど、僕が浮いちゃってないか心配だけどね…。
りえこ●大丈夫。滝本さんもK1200Rも違和感なく溶け込んでいますよ。ここに来たときは「オトナのBMW乗りはこんなところでくつろぐんだ~」とちょっと感心しちゃいました(笑)。
滝 本●少し前までは、バイク乗りがこんなところでお茶をするなんて考えられなかったんだけどね。道の駅か、峠のパーキングで休憩っていうのがお決まりのパターン。でも最近は「バイク一辺倒」って人だけじゃなく、自然体でBMWを楽しむオシャレなBMW乗りも増えてきたんだよ。だから僕も「見習わなきゃ」ってこの歳になって少しだけファッションを気にするようになってきたかな。
りえこ●バイクもオシャレ、乗る人もオシャレだと周りから見ていてカッコいいですもんね。
滝 本●うん。カッコいいライダーが増えてきたら、バイクに憧れを持つ人がもっと増えてくるはず。それにバイク乗りだからって「いかにも」な格好をするだけじゃ自分もつまんないよね。もっとラフに気楽にバイクを楽しめばいい。最近のBMWはそういう楽しみ方もできちゃう自由なスタイルのバイクなんだから、ライダーももっと自由に楽しんで欲しいかな。
りえこ●それが滝本さんの言う「フリースタイル」ってことなんですね。前にお店でこのバイクを見せてもらったときには、何となく「カッコいいなぁ」としか理解できていませんでしたけれど。こうやって街にBMWが置かれた姿を見ると「ホントにカッコいい!」と実感できました。
滝 本●今日はりえこちゃんを実際に街に連れ出してよかったね。BMWに乗って、こうやって一緒に遊んでみないとなかなか伝わらなかっただろうから。
りえこ●ハイ。一日お付き合いいただいてありがとうございました。また遊んでくださいね~。
滝 本●もちろん! またよろしくね。
りえこが振り返るBMWファーストタンデム
クラフトさんから横浜までのツーリング。振り返ってみると結構な距離を走ったようですが、あっという間に時間が過ぎたような気がします。BMWに乗るのも初めて、高速道路でタンデムするのも初めてな私でしたが、不安なくツーリングを楽しめることができました。バイクのタンデムは何度か経験したことはありますが、ココまで不安がなかったのは初めて。高速道路が快適なのはなんとなく想像できますが、大きな排気量の、スピードが出るバイクで街中をスイスイと走れるのはちょっと驚きでしたね。 前回見てスタイルが気に入ったK1200Rでしたが、街中でも違和感なく溶け込んでいたのもビックリ。真っ黒で個性の強いルックスのバイクなのにレストランやカフェの前に停めていてもスッと溶け込む…オトナな雰囲気を持つバイクじゃないと、バイクだけが目立っちゃうんじゃないかな~。オープンカフェでK1200Rを目の前において、お茶をしていたときも道行く人がK1200Rを見て足を止めていたのも印象的でした。自分のバイクじゃないけれど、何だか嬉しい気持ちになっちゃいましたね。自分のバイクに乗ってカフェでお茶をする、いつか私もやってみたいです。そのときはK1200Rみたいな、カッコいいバイクで颯爽と乗り付けてやろうと思います。…足がつけば、ですけれど(笑)。
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