R100CS(1980~84年)
- 掲載日/2009年06月18日【BMWマシンの歴史】
R100RSと同等のパワーを与えられた
往年のBMWを思わせるモダン・マシン
R100CSにはR90S(1973)で世界に大きな影響を与えたビキニカウルが装着され、R100S(1976)よりも5 ps高いR100RS(1976)同等の最高出力が与えられている。このモデルが登場した1980年は、BMWが打ち出すものはすべて出尽くしていた感があったが、複雑に絡み合いながら多様化していくマーケットに対し、メーカーとしての模索は休むことなく続けられていた。
当時は低価格と高出力を売り物にした日本車が台頭し、ユーザー自身もバイクに求める姿を見失っていた時代であった。それはメーカーにとっても極めて困難な状況ではあったが、そうした風潮の中でもBMWは信念を曲げることなく、往年のBMWを彷彿させるスタイリングに、高い出力特性を載せて世に送り出した。生産台数は4,038台と決して多くはないが、かつてのBMWの代名詞的存在であるR100RSに近い存在として、現在でもR100CSの魅力に惹かれるライダーは少なくない。
- 生産年
- 1980~84年
- 生産台数
- 4,038台
- エンジン形式
- 空冷OHV水平対向2気筒
- 排気量
- 980 cc
- ボア×ストローク
- 94 × 70.6mm
- 最高出力(馬力/rpm)
- 70/7,250
- 最高速度
- 200 km/h
- 変速
- 5段変速
- 全長
- 2,210 mm
- 全幅
- 746 mm
- 全高
- 1210 mm
- 車輌重量
- 220 kg
- フロントタイヤ
- 19インチ
- リアタイヤ
- 18インチ
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