R100RT(1978~84年)
- 掲載日/2008年12月30日【BMWマシンの歴史】
さらなる居住性を求めた
グラン・ツーリスモ
R100RSの登場によって、BMWモトラッドのイメージは、もはや安全な高速クルージングとは切り離せないものとなっていた。高い耐久性と、可能な限り長い距離を快適に移動すること。それがユーザーから求められたニーズであり、メーカーとしても見過ごせないキーワードとなっていた。R100RSに採用されたフェアリングは、ライダーを風雨から守り、走行時における快適性がズバ抜けて優れていたことは言うまでもない。しかしイメージとして、R100RSはあまりにもハイスピードという印象が強かったのだ。
ユーザーニーズはスピードから快適性へと移り、あらゆる自然状況においてもより速く、安全かつ快適に移動できる手段をBMWに求めていた。そしてその答えとして、BMWはR100RTを登場させた。R100RSよりも傾斜のゆるいスクリーン、エアロダイナミズムよりもウィンドプロテクション効果を高めたフェアリングなど、スピードよりも快適性を追求した装備で当時のユーザーニーズに応えたのだ。この装備によって、車重はR100RSよりも4kg増えたが、それに見合うサスペンションが与えられ、BMW本来の走行性能は保たれている。
- 生産年
- 1978~84年
- 生産台数
- 18,015台
- エンジン形式
- 空冷OHV2気筒
- 排気量
- 980cc
- ボア×ストローク
- 94.0mm×70.6mm
- 最高出力(馬力/rpm)
- 70/7,250
- 最高速度
- 190km/h
- 変速
- 5段変速
- 全長
- 2,210mm
- 全幅
- 746mm
- 全高
- 1465mm
- 車輌重量
- 234kg
- フロントタイヤ
- 19インチ
- リアタイヤ
- 18インチ
- 【前の記事へ】
R100RS(1976~84年) - 【次の記事へ】
R100(1980~84年)
関連する記事
-
BMWマシンの歴史
K100RT(1983~89年)
-
BMWマシンの歴史
【R1200RS 徹底解剖】RSという名の血統
-
BMWマシンの歴史
R100RS(1986~92年)
-
BMWマシンの歴史
R80ST(1982~84年)
-
BMWマシンの歴史
R80(1981~95年)
-
BMWマシンの歴史
R100CS(1980~84年)
-
BMWマシンの歴史
R80G/S(1980~87年)
-
BMWマシンの歴史
R100(1980~84年)