VIRGIN BMW | R24(1948~50年) BMWマシンの歴史

R24(1948~50年)

  • 掲載日/2008年04月09日【BMWマシンの歴史】
R75の画像

優雅なデザインのR24
戦後初の単気筒モデル

第二次世界大戦後、BMWの生産活動は厳しい制限を受けていましたが、1948年にそれが緩和され、ようやくBMWは250cc未満のオートバイを生産することが可能になりました。しかし、十分な開発・生産能力を回復させるためには時間が必要であったため、戦前に生産されていた「R23」をベースとした「R24]が開発されたのです。R24はボルト組み立て式のフレームや、シンプルな構成のテレスコピック式フロントフォークなどがベースモデルからキャリーオーバーされました。

しかしエンジンは新設計で、シリンダーやヘッドカバーにも新しいデザインを採用。出力は12馬力で、最高速度は時速95キロを記録しています。クランクは伝統の縦置きで、キャブレターはビングのスライドタイプを搭載。イグニッションはコイル点火式で6ボルト45ワットの発電機を装備して電装系の強化を図るとともに、BMWとしては初めて先端が外側を向く一般的なレバー類を採用するなど操作系も見直しを受けました。1948年の生産台数はわずか1,000台弱だったと言われていますが、各部の進化には注目すべき部分が多く、戦後初、そして以降のモデルにも多大な影響を及ぼしたという意味で重要なモデルだと言えるでしょう。なお、我々も見慣れているOHV系エンジンの丸く優雅なシリンダー周辺の形状は、このモデルのデザインを踏襲したものです。

生産年
1948~50年
生産台数
12,020台
エンジン形式
空冷OHV単気筒
排気量
247cc
ボア×ストローク
68mm×68mm
最高出力(馬力/rpm)
12/5600
最高速度
95km/h
変速
4段変速
全長
2,020mm
全幅
750mm
全高
710mm
車輌重量
130kg
フロントタイヤ
19インチ
リアタイヤ
19インチ

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