VIRGIN BMW | R66(1938~41年) BMWマシンの歴史

R66(1938~41年)

  • 掲載日/2008年03月12日【BMWマシンの歴史】
R66の画像

クラス初のOHVフラットツイン
30馬力に到達した初のモデル

1938年、BMWは597ccのフラットツインエンジンを搭載した「R66」を発表しました。このモデルに搭載されたエンジンはクラス初のOHVでしたが、SVエンジンのクランクケースを流用したため、設計の自由度が高くなかったと言われています。このためカムシャフトは1本とされ、それをスパーギアで駆動する方式を採用していました。ただそれでも、R66はBMW量産車としては過去最高の30馬力/5,300rpmという高い出力を誇り、最高速度は145km/hに到達。

カムシャフトと同様に設計上の理由から、プッシュロッドはシリンダーヘッドに対して角度がつけられたため、ただでさえ狭いステップ周りは余計にタイトなものになっていましたが、その高出力ゆえに顧客からは好評を博しました。そのためそれ以後も、BMWは/5シリーズが登場するまで同様の方式を採用したほどです。また、サイドカーを装着した状態でも113km/hで走行できたR66は、キャブレター内のガソリンが遠心力で偏り不調になるのを防ぐ工夫も施されていました。R66が発表された1938年、BMWは2気筒4機種と単気筒2機種、合計6機種ものニューモデルを発表しており、その躍進振りが窺えます。

生産年
1938~41年
生産台数
1,669台
エンジン形式
空冷OHV2気筒
排気量
597cc
ボア×ストローク
69.8mm×78mm
最高出力(馬力/rpm)
30/5,300
最高速度
145km/h
変速
4段変速
全長
2,130mm
全幅
815mm
全高
960mm
車輌重量
187kg
フロントタイヤ
19インチ
リアタイヤ
19インチ

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