第6回 シート
ついに登場したCシリーズは、意欲作だった C1 以来となるスクーターだ。これまでの BMW モデルとは一線を画し、アーバン・モビリティという新カテゴリーに投入されたCシリーズを、例によって世界一細かく解説していこう。
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シートロックの解除はメインキーを押して右回転。キーホール周囲にイモビライザー装備。
両車とも、荷室内に LED 照明を標準装備する。キーオフ後でも 30秒間は使用可能。
シートは前縁部を支点に開く。開閉やロックの感覚はしっかりしたもので、高級感がある。
オイルダンパーが装備されるので、軽く持ち上がり、閉めるときも急に落ちない。
車載工具はシート裏にバンドで固定されている。
リアサスペンションのプリロード調整フックが目立つ。外装部品は T25 のトルクスビスで統一されているので、車載工具で脱着できる。
タンデム側のシートヒータースイッチはシート右側に配置されている。
【C600Sport】 Sport のシートは GT より 30mm 高い。ただし、実際にまたがってみると両車の足着きには大差がない。大型スクーターはステップボードの幅が広く、真下に足を下ろせないので元々足着きは良くない上に、バンク角確保のため小径ホイールにもかかわらず地上高を確保しなければならない。ガソリンタンクやシート下スペースも必要なので総じて車高が高くなる。
収納スペースはテールまわりの形状に違いにより、Sport は GT より後部が浅く幅も狭い。ヘルメット1個と小荷物なら入るといったところ。
収納スペース内のロックレバーを操作する。
レバーを操作するとフレックスケースと呼ばれる、折りたたみ式の拡張スペースが現れる。
外から見た図。このスペースを下ろしているとエンジン始動はできない仕組み。あくまで停車中の予備スペースという考え方。
【C650GT】 クッションの厚みはかなりあるが、フカフカではなくかなり硬め。
座面は幅広で、先端に向かって細くなり足着きを助ける。両車のシートとも体格に合わせた『削りしろ』は充分にある。
ストッパーは体格に合わせて3段階調整可能。これは一番後ろに下げた状態。
一番前にするとこんな感じ。車載工具を使ってシート裏から調整する。
シート下収納スペースには、ヘルメットが2個入る。Sport よりテールまわりが大きいので幅も広い。
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