第8回 ファイナルドライブ
満を持して登場した完全新設計の新型 R 1200 GS。登場するや否や、世界中のライダー達に賞賛を以って迎えられたが、プロメカニックの目にはどう映ったのだろう。今回も詳細に解説する。
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シフトペダルはアルミ鍛造。6速ギアボックスはクランクケース内蔵式。Rシリーズ 90年の歴史上初めてのことだ。ギアレシオは1速がわずかに低いが他はほぼ同じ。
Rシリーズ初の左側ドライブシャフト。Kシリーズと統一することで、部品や工作機械の共用を狙ったのだろう。考えてみると、今まで逆レイアウトだったのが不思議だ。
基本的にはKシリーズと同じ構造のファイナルドライブシステム。ただし、意外に共通部品は少ない。減速比は 2.91 で旧 GS とまったく同じ。
先代ではフィラープラグにアクセスするには後輪を外す必要があったが、やっと改善された。締め付けトルクは 20Nm。
ドレインプラグ。締め付けトルクは 20Nm。オイルはカストロールの SAF-XO(75W/90)を 180ml 使用。交換サイクルは初回点検で交換以降は2年もしくは 20,000km ごと。
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