第12回 サスペンション
各メディアでの好評もあり、発売以前より数多くのバックオーダーを抱えている BMW Motorrad の旗艦 K1600GTL。その K1600GTL は大きいだけのツアラーではなく、現在の BMW のテクノロジーを惜しみなく投入した文字通りのフラッグシップ。一般読者やオーナーですら見る事ができないメカニズムやメンテナンスの詳細を眺めながら、K1600GTL の本質を紹介していこう。
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フロントサスペンションはお馴染みのデュオレバー。この巨体がクルクルと軽く旋回する理由のひとつ。ストロークは 115mm (縮み側 60mm /伸び側 55mm )。
基本的なレイアウトは4気筒Kシリーズに準ずる。標準装備の ESA は新型の ESA II に進化している。ダンパーは前後3段階。プリロードはリヤのみ3段階でワンタッチ調整できる。
リアサスペンション。黒く塗られているのは、パラレバースイングアームだ。さすがにひとまわり大きい。ストロークは標準位置で 135mm ( 縮み側 100mm /伸び側 35mm )。
ショックユニットはリンクを介して取り付け。共通部品はないものの、足回りは4気筒Kシリーズと基本的に同じといって良い。
ESA II はディスプレイ表示で確認しながら、後述するマルチコントローラーで設定する。
ESA 情報は画面右上に常時表示される。写真はプリロード一人乗り。ダンパーはノーマル設定の表示画面だ。
スイングアームから伸びたロッド (このロッドはフロントにも存在する) は車高センサーにつながる。後述するアダプティブヘッドライトの車高センサーも兼ねる。
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