第10回 ブレーキ
久々に過去のいかなるモデルとも関連性を持たない、まったくのニューモデルの登場である。1000cc スーパースポーツという各社のフラッグシップがしのぎを削るカテゴリーゆえに、今まで BMW に興味が無かった層の注目度も非常に高い。今回はそのメカニズムを中心に、世界一細かく S1000RR を解説していこう。
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ブレーキマスターシリンダーはニッシンのラジアルマスター。
ブレーキフルードは DOT4 が標準。
ブレーキキャリパーはブレンボの4ピストンラジアルマウント。定番パーツで固められている。
ステンレス製のフローティングディスクの直径は 320mm。
現在の BMW はすべてブレンボ社製のブレーキディスクを使用している。
リアブレーキマスターシリンダーは他の BMW と同じ一般的なもの。
キャリパーは片押し1ピストン。BMW の他車に採用されているのと同じもの。
ステンレス製のリジッドディスクの直径は 220mm。
ブレーキホースはすべてビニールコーティングされたステンレスメッシュタイプ。
ABS のホイールスピードセンサー。S1000RR の ABS は専用品で、他の ABS との最大の違いは ABS の介入レベルをモードによって切り替え可能な点だ。
ノーマル状態のレバー。
衝撃を受けても根元から折れないように、レバー裏にはわざと弱く作られた部分があり、折れる位置が決められている。
オプションパーツの HP スポーツレバー。
上方に大きく曲げることができるので、転倒時のダメージを最小限にできる。
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