VIRGIN BMW | 第6回 クラッチ S1000RR編

第6回 クラッチ

  • 掲載日/2012年03月12日【S1000RR編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.52 (発行:2010.09.15)「最新 BMW を世界一詳しく徹底解剖 BMW マイスターが解説する S1000RR テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

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久々に過去のいかなるモデルとも関連性を持たない、まったくのニューモデルの登場である。1000cc スーパースポーツという各社のフラッグシップがしのぎを削るカテゴリーゆえに、今まで BMW に興味が無かった層の注目度も非常に高い。今回はそのメカニズムを中心に、世界一細かく S1000RR を解説していこう。

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クラッチは油圧式ではなく、ワイヤー駆動を採用。ケーブル調整はレバー側のダイヤルで遊びは 0.5 ~ 1.0mm に調整する(大きくすると戻りが悪い)。このクラスの他社スーパースポーツも一様にケーブル式を採用しているのは、軽量化が最大の理由だろう。
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湿式多版式クラッチは、後述するスリッパークラッチを含めて日本の F・C・C 社製。
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エンブレ時のホッピングを抑えるアンチホッピングシステム (スリッパークラッチ) が標準で内蔵されている。見えない場所に日本製部品を見つけるとなぜかうれしい。
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クラッチディスクの枚数は 10 枚。パーツキットには予備のプレート (厚みが異なる) が4枚付属する。
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スリッパークラッチの動きを測定し、規定値を外れるならプレートの厚みを換えて調整する。つまりスリッパークラッチの効きの強弱はプレート交換によって調整可能。

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