第12回 電装部品
BMW 初のパラレルツインエンジン。一見して従来のFシリーズとは異なるキャラクター、サプライズともいえるプライスタグなど、各方面から注目の F800 シリーズが到着。そのメカニズムについて、メンテナンス方法も交えて世界一詳しく紹介しよう。
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メーターは上下二段式。キーをオンにした瞬間、各インジケーターやメーターが動作確認のために動き出す演出。
メーター左横のインジケーター内の△マーク。数秒間の自己診断中は点灯。このマークが消える前にエンジンを始動しないこと。通常時でも、なにか異常やお知らせがあれば点灯する。
右側のディスプレイにはエンジンマークが現れ、自己診断後に消える。オプション扱いのオンボードコンピューターでは燃料計・水温計・外気温・燃費計算・残走行可能距離予測・シフトポジションを表示できる。
電源ソケットは全車標準装備。キー ON 時とキー OFF 後一定時間のみ通電する。ここから各種アクセサリーの電源をとれるのだが、微量な消費電流しかないレーダー・ETC 等では (バイク側が) 漏電と判断して回路を遮断する可能性があるので注意。F800 の電装にはヒューズやスターター用のリレー以外は一切無く、ZFE と呼ばれる ECU によって制御される。
スピードメーターを含むホイールの回転情報は後輪の電気的センサーによって検出される。
キーはコピーされにくい内溝式。これで BMW 全車統一された。
つまみ部分には電子イモビライザーチップが内蔵され、バイク側の記憶コードと一致している。
イグニッションキー周辺の黒いリングはイモビライザーシステムのアンテナである。キー内蔵のチップにのみ反応するしくみ。シリンダーを破壊され、ハンドルロックが解除されても、元のキーがない限り電源が入らず直結もできない。
ホーンは一般的な平たいシングルホーン。
すべての配線コネクターは、このような防水タイプが採用されている。
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