G650Xカントリー(2006-)
- 掲載日/2010年01月25日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
G650Xcountry(2006-)
ビッグ・シングル・エンジンを搭載した
使い勝手の良いリアル・スクランブラー
2006年に登場したG650シリーズは、当時のBMW Motorradモデル・ラインナップの中でF650GSに並ぶ最小排気量の652cc単気筒エンジンを搭載し、「Xchallenge」「Xcountry」「Xmoto」の3モデルからなる軽量スポーツ・マシンとして、大排気量スポーツ・ツアラーの対極にあるセグメントを補完。エンジンはF 650シングルをベースにリファインしたものだが、それを継承するものではなく新たなシリーズとしてアピール。エンジン、フレームは3モデル共通としながら、異なるサスペンション、ブレーキ、ホイールによって固有のキャラクターと走行特性が与えられている。G650Xcountry(クロス・カントリー)は、クラシックなスタイリングでありながら万能なスクランブラーという特性を持ち、フロント19/リア17インチのホイールを装着。アップライトなポジションにやや広い座面のシートはリラックスした乗り心地で、シート高も3モデル中もっとも地面に足が届き易く、市街地走行はもちろんのこと、田舎道、狭いワインディング・ロード、厳しいオフロードまで、いかなる走行条件にも適応する多様性を持つ。オンロードをアクティブに走るモタードス・タイルの「クロス・モト」と、オフロード走行性能に特化した「クロス・チャレンジ」の中間を埋める存在で、デイリー・ユースからツーリングまで、幅広くカバーするキャラクターとなっており、標準でタンデムキット(フットレスト、グラブバー)、プラスチック製アンダーカバー(エンジンガード)を装備する。Hi Lineには工場オプションでオン/オフ・スイッチ付きBMW Motorrad ABSを装着する。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 109万5,000円 (Active Line)120万円(Hi Line)
- 生産期間
- 2006~2009年
- エンジン形式
- 4ストローク単気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 652cc
- ボア×ストローク
- 100×83mm
- 最高出力
- 53ps / 7,000rpm
- 最大トルク
- 60Nm / 5,250rpm
- 圧縮比
- 11.5 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式インテークパイプインジェクション(BMS-CⅡ)
- クラッチ
- 機械式・湿式多板
- ミッション
- 5速
- ギアレシオ
- 5.349 / 3.404 / 2.552 / 2.033 / 1.702
- ファイナルレシオ
- 2.937 : 1
- 点火方式
- BMS-C II
- オルタネータ
- 280W
- バッテリー
- 12V-10Ah(MF)
- 全長×全幅×全高
- 2,185×907×1,205mm
- ホイールベース
- 1,498mm(空車時)
- シート高
- 870mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 約9.5L(リザーブ容量約2L)
- 車両重量
- 160kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 約170km/h
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 29.4km/L
- 燃費(120km/h定速走行時)
- 20.8km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- アルミ製ブリッジタイプボルト留めキャスト・アルミ製サイド・セクションボルト留めアルミ製リア・フレーム
- フロントサスペンション
- 倒立式テレスコピック・フォーク(40mm径)
- フロントホイールトラベル
- 240mm
- リアサスペンション
- アルミキャストダブルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 210mm
- 駆動方式
- チェーン
- フロントブレーキ
- シングルディスク(300mm径)2ピストン・フローティングキャリパ
- リアブレーキ
- シングルディスク(240mm径)シングルピストン・フローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼付メタルパッド
- ホイール
- スポークホイール
- フロントホイール
- 2.50-19
- リアホイール
- 3.00-17
- タイヤ
- チューブタイヤ
- フロントタイヤ
- 100/90 S19
- リアタイヤ
- 130/80 S17
G650シングル
2006年に登場したG650シリーズ専用の水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒652ccエンジン。F650(シングル)エンジンをリファインしたもので、タイミングチェーン式バルブ駆動システムやDOHC方式、カップタペット、アルミ製ラジエターの冷却システムなどはF650エンジンを継承しつつ、マグネシウム製オルタネーターカバー、新設計のスターターなど各コンポーネンツの見直しによってエンジン単体の総重量は約2kgの軽量化に成功している。シリンダー背後左側にドライサンプ式オイルタンクを新装備し、モーターサイクルの重心を左右する質量バランスの最適化を実現。各モデル固有のハンドリング特性を高い水準へと引き上げている。低摩擦ベアリング付きクランクシャフト、さらに軽量となったオルタネーターによって慣性モーメントを低減し、高回転型エンジンのレスポンスとパフォーマンスを強化、最高出力は約3psアップの53ps/7,000rpmとなり、最大トルクは60Nm/5,250rpmまでアップ。これまで以上に伸びのある単気筒エンジンとなり、同時にエンジンマネジメントシステムも進化。インテーク・マニフォールド・インジェクションとデュアル・イグニッションを装備し、BMS-C IIエレクトロニック・エンジン・コントロールによって最適な燃料供給と点火タイミングを電子的に制御。また、O2センサーと3元触媒コンバーターの取付け位置をエンジンに近い位置に移動するなど、仕様を一新したステンレス・スチール製エグゾースト・システムの採用と精密なセットアップによって、ユーロ3排ガス基準を余裕でクリアする。BMW Motorradの品質基準に従い、生産は北イタリアにあるアプリリアのスコルゼ工場で行われ、パワー・ユニットはオーストリアの専門メーカー、ボンバルディア・ロータックス社から供給される。各モデル・バリエーションで異なるスポーツ性の要件や要求を満たすよう、信頼性、作動特性、経済性、環境への配慮など、高水準まで引き上げられている。
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