K1100LT(1991-)
- 掲載日/2009年11月04日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
K1100LT(1991-)
時代の最先端を往く
ラグジュアリー・ツアラー
K100(987cc)からK1100(1093cc)へと排気量アップした4気筒エンジンを搭載し、最初に登場したK1100LT。排気量の拡大はキャタライザー(触媒)装備による排気効率の低下を補い、豊かで余裕の極低速トルクを実現。ABSやハンドルグリップヒーター、トップケース、ワイドレンジスピーカーなど、標準装備やメーカーオプションはロング・ツーリングに適したものが設定され、理想的なラグジュアリー・ツアラーに必要な豪華さと装備、機敏性や安全性、そして耐久性と環境保護性能をも満たした完璧と言っても過言ではないロングツーリング・モデルとなっている。パッセンジャーまでエアポケットに包み込む大型フェアリング、電動調整式大型ウィンドシールド、2人分の荷物を難なく納めることが出来る105Lの大容量ラゲッジキャパシティ、単純なストレートだけでなく、混雑した市街地、標高差のあるワインディングでも快適な走破性とハンドリングで扱い易く、ゴージャス装備の大型ツアラーでありながら、装備重量は290kgと驚異的なライトウェイトを実現。1986年に登場したK100LTの後継モデルに当たるが、K100RTをグレードアップした派生モデル(外装の一部変更、積載などツーリング装備の付加)というポジションから、完全にラグジュアリー・ツーリングというセグメントを確立している。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 206万円(ABS標準装備)、213万円(ABS+CAT装備車)
- 生産期間
- 1991~1999年
- エンジン形式
- 4ストローク直列4気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1092cc
- ボア×ストローク
- 70.5×70mm
- 最高出力
- 100ps / 7,500rpm
- 最大トルク
- 107Nm / 5,500rpm
- 圧縮比
- 11.0 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(モトロニックMA2.2)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 乾式単板
- ミッション
- 5速
- ギアレシオ
- 4.50 / 2.96 / 2.30 / 1.88 / 1.61
- ファイナルレシオ
- 2.81 : 1
- 点火方式
- モトロニックMA2.2
- オルタネータ
- 700W
- バッテリー
- 12V-19Ah
- 全長×全幅(ミラー含む)×全高
- 2,250×915×1,450mm
- ホイールベース
- 1,565mm(空車時)
- シート高
- 810mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 22L(リザーブ容量5L含む)
- 車輛重量
- 290kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 20.4km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 17.2km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- スチール製荷重分担式ダイアモンドタイプ
- フロントサスペンション
- テレスコピックフォークスタビライザー装備
- フロントホイールトラベル
- 135mm
- リアサスペンション
- BMWパラレバー片持ち式スイングアーム
- リアホイールトラベル
- 120mm
- 駆動方式
- ドライブシャフト式
- フロントブレーキ
- 油圧式フローティングダブルディスク4ピストン・キャリパ
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク2ピストン・キャリパ
- ブレーキパッド
- 全天候型/アスベストフリー
- ホイール
- 軽合金製キャストホイール
- フロントホイール
- 2.50-18
- リアホイール
- 3.00-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 110/80 VR18
- リアタイヤ
- 140/80 VR17
1100縦置きクランク直列4気筒
1991年に登場するK1100LTから搭載された、水冷4サイクルDOHC4バルブ水平縦置き4気筒エンジン。BMWのパテントである“コンパクト・ドライブ・システム” は、フラットツイン同様、クランクシャフトからドライブシャフトまでダイレクトかつシンプルな動力伝達経路を構成し、パワーロスを抑制。しかも付加的なバランサーシャフトを必要とせずにエンジンの振動を消し去ることに成功している。1989年のK1、および1990年のK100RS-4Vで4バルブ化された直列4気筒エンジンを、ボア67mmから70,5mmへ、排気量987ccから1093ccへとスープアップし、2,000~8,500rpmまで8kg-m以上のトルクを持続、最高出力100ps/7,500rpm、最大トルク10.9kg-m/7,500rpmというトルク重視の扱いやすいエンジン特性となっている。燃料噴射システム、点火系など、デジタル化されたエンジンマネジメントも排気量拡大と共に熟成を重ね、後に1171ccへと排気量アップし、K1200シリーズへと続く。K100(4V)エンジンとの見た目の違いは、ブラックアウトされたエンジンボディと、ロッカーカバーの「BMW 4VALVE」というデザインくらい。
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