R1100S(1998-)
- 掲載日/2009年10月23日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1100S(1998-)
レーストラック・バトルから長距離走行まで可能にする
ボクサー・スポーツの最高峰モデル
BMW Motorradの歴史上、重要な意味を持つ“S”の称号を与えられたスポーツ・モデルが1998年に登場。ボクサー・ツインを搭載する最もスポーティなモデルとして最高のパフォーマンスを備え、世界的に大ヒットとなる。WGPの前座として“BMW Motorrad Boxer Cup”というワンメークレースも開催され、トップライダーたちによる熱いバトルが観客を沸かせた。そのエンジンは当時唯一の1100ボクサー(1085cc)がベースとなっており、圧縮比を10.7から11.3へ高め、専用鍛造コンロッドの採用、吸気系の最適化、大容量マフラーの装備、次世代デジタルモーターエレクトロニクス、ツインスパーク・イグニッションなどにより、出力特性は98ps/7,500rpmに、最大トルクは97Nm/5,750rpmとなっている。ブレーキシステムにはオプションでBMWインテグラルABS(パーシャリーインテグラル)、もしくはABSレスを選択可能で、2002年モデルからはEVOブレーキが標準となる。調整可能なサスペンションを標準で装備するなど、ラインナップの中では断然スポーツ志向ではあるものの、人間工学に基づいたライダーへの負担が少ない設計のライディング・ポジションやパニアケースの装備、タンデム走行など、ツーリング面でもリラックスした走りが可能で、R1100RS同様スポーツ・ツーリング・セグメントに分類される。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜)
- 181万円(ABS+CAT装備車)
- 生産期間
- 1998~2006年
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1085cc
- ボア×ストローク
- 99×70.5mm
- 最高出力
- 98ps / 7,500rpm
- 最大トルク
- 97Nm / 5,750rpm
- 圧縮比
- 11.3 : 1
- 冷却方式
- 空油冷
- バルブ駆動
- HCコントロール
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(モトロニック)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 乾式単版
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 3.863 / 3.022 / 2.393 / 1.961 / 1.700 / 1.511
- ファイナルレシオ
- 2.750 : 1
- 点火方式
- モトロニックMA2.4
- オルタネータ
- 700W [600W ※ABS無]
- バッテリー
- 12V-19Ah [12V-14Ah ※ABS無]
- 全長×全幅×全高
- 2,210×770(ミラー含む)×1,195mm(ミラー除く)
- ホイールベース
- 1,480mm(空車時)
- シート高
- 800mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 約18L(リザーブ容量約5L)
- 車両重量
- 247kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 23.3km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 19.2km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 3ピースアルミキャスト製フロントフレームメインフレーム
- フロントサスペンション
- BMWテレレバー(モノショック)センタースプリングストラット
- フロントホイールトラベル
- 110mm
- リアサスペンション
- BMWパラレバー(モノショック)センタースプリングソトラット片持ち式スイングアーム
- リアホイールトラベル
- 130mm
- 駆動方式
- ドライブシャフト式
- フロントブレーキ
- 油圧式フローティングダブルディスク4ピストン・キャリパ
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク2ピストン・フローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド/セミメタルパッド
- ホイール
- 5本ダブルスポークキャストホイール
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 5.00-17[5.50-17 ※オプション]
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 ZR17
- リアタイヤ
- 170/60 ZR17 [180/55 ZR 17 ※オプション]
R259系1100ボクサー
1993年にリニューアルされた、水平対向2気筒空油冷4サイクルSOHC4バルブ1085ccエンジン。最高出力は90ps / 7,250rpmで、最大トルク9.7kg-m / 5,500rpmを発揮し、従来のOHVボクサーエンジンよりもパワーで50%、トルクで20%アップされている。さらに点火系とインジェクション・システムをデジタル・モーター・エレクトロニック(モトロニック)・システムで集中的にコントロールし、高いパフォーマンスを実現。全てが一新されたブランニュー・エンジンとなった。このエンジンは、クランクケースからチェーンを介してシリンダヘッドに配置されたカムシャフトを回転させ、極めて短いプッシュロッドを押すことでロッカーアームを可動し、4つのバルブを駆動する、BMW独自の特殊な構造となっている。カムがピストンより上(外側)に位置するため、“ハイカムシャフトOHVエンジン”とも言える。ちなみに“R259”とは、もともと新型ボクサーエンジン開発当時のプロジェクトコードのこと。
- 【前の記事へ】
F650CSスカーバー(2002-) - 【次の記事へ】
R1100RS(1993-)
関連する記事
-
トピックス
Glemseck101(グレムセック) レポート
-
モデルカタログ
R1200RT(2010-)
-
モデルカタログ
R1150Rロックスター(2003-)
-
モデルカタログ
R1200GSアドベンチャー(2010-)
-
モデルカタログ
R1200GS(2010-)
-
モデルカタログ
R1150GSアドベンチャー(2002-)
-
モデルカタログ
R1150Rロードスター(2001-)
-
モデルカタログ
R1150RS(2001-)