R1200GS(2010-)
- 掲載日/2014年06月17日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1200GS(2010-)
DOHCボクサーエンジンを搭載して
ロング・ディスタンス・ツアラーとしての性能をアップ
それまでのSOHC(シングル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)のバルブ駆動からDOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)に変更されたボクサーエンジンを搭載する2010~2012年のR1200GS。このエンジン変更によって、低回転側のトルク増大と高回転域での広いパワーバンドを実現している。
機能的なトピックスとしては、より正確なギアシフトを可能にするためにベアリング径を拡大し、運動学的見地から変速動作を最適化させた改良型の6速トランスミッションが挙げられる。また、ブレーキシステムもブラッシュアップ。前後ブレーキキャリパーのピストンはそれぞれ2mm大径化、ブレーキラインも最適化されている。日本導入モデルに標準装備となっている前後連動(インテグラル)ABSはパーシャリータイプを採用しており、フロントブレーキ入力時にはリアブレーキも作動し、リアブレーキ入力時はリアホイールのみが働く。
工場装着オプション仕様のプレミアムラインには、走行中でもスイッチひとつでサスペンション設定の切り替えが可能なEnduro ESA(電子調整式サスペンション)や、ホイールの空転を感知して点火タイミングを電子的に調整してスリップダウンを抑制するASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)も装備される。
外見はオフロードの得意なデュアルパーパスモデルでありながら、あらゆる走行環境を想定した万能性を備え、行く道を選ばず淡々と走り続けてくれるロング・ディスタンス・ツアラーに仕上げられていた。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税込み)
- 209万5,000円(Hi Line)、223万1,500円(Premium Line) ※工場オプション装備車両
- 生産期間
- 2010~2012年
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒あたり4バルブ
- 総排気量
- 1,169cc
- ボア×ストローク
- 101×73mm
- 最高出力
- 81kW(110ps) / 7,750rpm
- 最大トルク
- 120Nm / 6,000rpm
- 圧縮比
- 12.0:1
- 冷却方式
- 空油冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 点火/噴射制御
- 電子制御エンジンマネージメントシステム(BMS-KP)、電子制御式インジェクション(燃料カットオフ機能付き)
- クラッチ
- 乾式単板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 4.125 / 2.945 / 2.251 / 1.449 / 1.631 / 1.472
- ファイナルレシオ
- 2.910:1
- オルタネータ
- 720W
- バッテリー
- 12V / 14Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,210×940×1,450mm
- ホイールベース
- 1,520mm
- シート高
- 850 / 870mm
- 燃料タンク容量
- 20リットル(リザーブ容量4リットル)
- 車両重量
- 229kg(走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h以上
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 23.2km/L
- 燃費(120km/h定速走行時)
- 18.1km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- トラス構造スチールパイプフレーム
- フロントサスペンション
- BMW Motorradテレレバー(モノショック)、センタースプリングストラット、可変リバウンドダンピング調整式
- フロントホイールトラベル
- 190mm
- リアサスペンション
- BMW Motorradパラレバー、センタースプリングストラット、アルミキャストシングルスイングアーム、WAD(可変ダンパーシステム) サスペンションストラット、可変リバウンドダンピング、プリロード油圧調整式
- リアホイールトラベル
- 200mm
- 駆動方式
- ドライブシャフト式
- フロントブレーキ
- フローティングダブルディスク、4ピストン固定式キャリパー
- リアブレーキ
- シングルディスク、2ピストンフローティングキャリパー
- ホイール
- アルミキャスト
- フロントホイール
- 2.50×19
- リアホイール
- 4.00×17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 110/80 R19
- リアタイヤ
- 150/70 R17
DOHCボクサー
DOHC(ツインカム)を採用したことで、最大トルク、最高出力ともに向上した。同時に、ギア比およびニ次減速比も変更。エンジンの高回転域における加速力をアップし、低・中回転域でのトラクションも増大させている。その結果、低回転から高回転まで全域で力強いパフォーマンスを発揮し、さらにダイナミックなライディングを実現する。
シリンダーヘッドカバーが一新され、スロットルボディの色はシルバーからブラックに、インテークマニホールドのサイズも若干大径化されている。先代であるSOHCエンジンとの比較は、この3点を見るのが一番わかりやすい。空冷に見えるが、エンジンオイルを内部の冷却に積極的に利用する空油冷で、シリンダーヘッドの排気バルブ部を冷却する。カム構造も特徴的で、通常なら吸気と排気それぞれを別のカムが受け持つが、DOHCボクサーは1本のカムが吸気バルブ1本と排気バルブ1本を押し、それが上下に2本レイアウトされる。また、ツインスパーク化され、燃焼効率の向上とクリーンな排気ガスの両立を果たした。
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