R1200GSアドベンチャー(2005-)
- 掲載日/2010年03月23日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
R1200GS Adventure(2005-)
キャッチコピーは
「工場出荷時からそのまま世界一周の旅へ」
驚くべき軽量化と出力アップを実現した1200ボクサー・エンジンを搭載し、2004年に登場したR1200GSをベースにしたR1200GSアドベンチャーは、R1150GSアドベンチャーよりもさらに装備を充実させ、日本では2006年4月より販売開始となった。車体を目の前にしてまず驚くのがその巨躯。広大な土地を走り続けるために装備された容量33Lの大型燃料タンクはおよそ700kmもの距離を無給油で航続可能とし、トップスピードで受ける走行風や悪天候からライダーを保護する大型ウィンドスクリーンやグリップヒーター、転倒に強い新設計のエンジンガードやアルミニウム製シリンダヘッドカバー、悪路走行を考慮した長い前後サスペンション・ストロークやクロススポーク・ホイール、スタンディング・ポジションに対応した幅広なフットレストや高さ調整が可能なブレーキ/シフトペダル、補助ライトなど電装品の追加を考慮した発電容量720Wのオルタネーター、さらにオン/オフ切り替えスイッチ付インテグラルABS(パーシャリータイプ)などが標準で装備される。またオプションやアクセサリーも豊富にラインナップする。頑強なステンレス・スチール製ケースホルダーには左右計82L容量のアルミニウム製ケースが装着可能で、他にも補助ヘッドライト、オンボードコンピューターなど、長旅に適した実用的な装備が多数揃えられた。メーカー純正のみならず、サードパーティからも様々なパーツ類が供給されている。1150ボクサーから始まったアドベンチャーは、GSと基本構成を同じくしたバリエーションモデルであり、1200アドベンチャーは真っ当なバージョンアップ・モデルと言える。1200GS譲りの豪快な走行性能や長距離走行に適した着座姿勢、より一層磨き上げられた悪路走破性能など、工場出荷時に追加装備や追加調整を施すことなく、ジャングルから砂漠まで道なき道を駆け抜け、すぐ世界一周の旅に出発することの出来る世界唯一のモーターサイクルとして、他メーカーの追随を許さない独走状態を続けている。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 217万3,500円
- 生産期間
- 2005~2007年
- エンジン形式
- 4ストローク水平対向2気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 1169cc
- ボア×ストローク
- 101×73mm
- 最高出力
- 100ps / 7,000rpm
- 最大トルク
- 115Nm / 5,500rpm
- 圧縮比
- 11.0 : 1
- 冷却方式
- 空油冷
- バルブ駆動
- SOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(BMS-K)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 乾式単板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 2.277 / 1.583 / 1.259 / 1.033 / 0.903 / 0.805
- ファイナルレシオ
- 2.818 : 1
- 点火方式
- BMS-K
- オルタネータ
- 720W
- バッテリー
- 12V-14Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,250×950(ミラー含む)×1,470mm(ミラー含まず)
- ホイールベース
- 1,510mm(空車時)
- シート高
- 890/910mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 33L(リザーブ容量約4L含む)
- 車両重量
- 258kg(走行可能状態)
- 最高速度
- 200km/h以上
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 27.7km/L
- 燃費(120km/h定速走行時)
- 16.4km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 2セクションフレーム構造エンジンとギアボックスをフレームの一部として使用フロントフレームおよびリアフレームを連結
- フロントサスペンション
- BMW Motorradテレレバー(モノショック)センタースプリングストラット
- フロントホイールトラベル
- 210mm
- リアサスペンション
- BMW Motorradパラレバー(モノショック)アルミキャストシングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 220mm
- 駆動方式
- シャフトドライブ
- フロントブレーキ
- フローティングダブルディスク(305mm)4ピストン固定キャリパBMW MotorradパーシャリーインテグラルABS
- リアブレーキ
- シングルディスク(265mm)2ピストンフローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼結メタルパッド/オーガニック
- ホイール
- クロススポークホイール
- フロントホイール
- 2.50-19
- リアホイール
- 4.00-17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 110/80 R19
- リアタイヤ
- 150/70 R17
1200ボクサー(ヘックスヘッド)
R259系1150ボクサーの次世代エンジン。2004年に登場したR1200GS以降のRシリーズに搭載され、排気量は84ccアップの1169ccとなり、ボクサーエンジンとしては初となる100psを達成。排気量の拡大、出力向上を図りつつも単体重量は3kg軽量化された。バランサーの採用によって振動は最小限に抑えられ、特に低回転域でのスムースさと、全速度域における快適性をもたらし、ボクサーツインの力強さと軽快な吹け上がりを実現している。一見するとシリンダヘッドカバーの形状変更(六角形:ヘックス)にしか見えないが、フレームとのマウント、オイルパイプの取り回しなど、先代とは大きく異なり、すべてが新設計。エンジン幅は先代同様だが、シリンダヘッドとヘッドカバーの形状などによってバンク角は増えている。また、これに組み合わされる燃料供給システムも大幅に進化しており、効率的な燃料供給と高度な制御機能により、燃費の向上はもちろんのこと、ライダーの要求にフレキシブルに応えるエンジンとなった。モデルによって最高出力は100~122psと異なり、キャラクターに適した出力が与えられる。
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