フロントサスペンションの点検
- 掲載日/2011年11月28日【R1100/1150GS基礎メンテ】
- このコンテンツは BMW BIKES Vol.51 掲載の記事を再編集したものです。
文・写真/ BMW BIKES 構成 / VIRGIN BMW.com
R1100/1150GS 基礎メンテ【フロントサスペンションの点検】編
ショックユニットの点検
テレレバーサスペンションはほぼメインテナンスフリー。ショックユニットは原則非分解式だが、オイル漏れ等ならサスペンション専用ショップで修理できることがある。
ダンパー調整スクリューの点検
前後とも、ダンパー調整用のスクリューがあるが、長期間回さないでいると、固着して調整不能になることがある。
インナーチューブの点検
テレレバーサスペンションのインナーチューブを点検。一見、問題ないように見えても…。
点サビを防止するには
インナーチューブの各所に点サビの発生が認められた。手入れや使用条件が悪いと、このように錆が発生する。マメに掃除し、ゴム質を侵さない潤滑剤を薄く塗っておく。
チューブの点サビ
放置するとメッキが剥離してしまう。この位置までアウターチューブがストロークすると、オイルシールが切れてしまい、オイル漏れの原因。軽度なら、再生を受けてくれるメッキ業者で修理している。
Fフォークの構造
ショックユニットは別に存在するから、フロントフォークの内部は空洞。潤滑用のオイルが入っているだけだ。
ダストシールの点検
フォークのダストシールに亀裂が入っている。
アウターチューブの点検
ダストシールを浮かせてみる。
シール部の点検
判りやすいようにインナーチューブを抜いた図。ダストシールから入った水が溜まり、オイルシールのロックスプリングが錆び、錆の破片がオイルシールを傷つけている。インナーチューブにまで傷がつくと大変だ。
シール類の交換
オイルシール、ロックスプリング、ダストシールを交換する。オイルはSAE10番のフォーク専用オイルを使用。容量は片側0.47L。100,000kmまでは原則的に交換の必要は無い。
ステムベアリングの点検
テレレバーの構造上、ステムベアリングにかかる負荷は非常に小さい。交換した記憶が無いほどだ。
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