第1回 ボクサーの誕生
掲載日/2006年07月11日
1923年「R32」の誕生とともに『BMW Motorrad』の歴史はスタートしました。ボクサーエンジンの誕生から始まり、Kモデル、Fシリーズに至る80年以上の歴史を有するBMW。
1923年「R32」の誕生とともに『BMW Motorrad』の歴史はスタートしました。ボクサーエンジンの誕生から始まり、Kモデル、Fシリーズに至る80年以上の歴史を有するBMW。
1920年代後半からレースで走るBMWには「スーパーチャージャー」が搭載され始めました。スーパーチャージャーとは、エンジンの動力を利用し圧をかけて混合気をシリンダーに供給する仕組み。
戦後、ドイツは「西ドイツ」と「東ドイツ」に分断され“東西冷戦”が始まります。自動車やモーターサイクルを生産していたアイゼナハ工場は東ドイツ領となり、BMWもこの政治的な流れに巻き込まれてしまいます。
「R51/3」、「R67」で、新開発モデルの生産を再開したBMWは、その後「R68」や「R25/3」など各部をさらにブラッシュアップしたモデルを開発、販売を開始します。
世界中のモーターサイクルジャーナリストを驚かせた「R90S」の登場から3年後、1976年に「R100」シリーズが発表されました。
1980年代中盤から1990年代は、ベーシックかつスポーティーなモデルである「K100RS」と「K100」が発表されるなどKシリーズ拡充の時代と言えました。
1993年ついにボクサーエンジンがリニューアルされました。バルブ駆動方式は従来のOHVからハイカムシャフトコントロールに進化し、さらに4バルブ化されるなど、エンジンの内容はすべてを刷新。