K1(1989-)
- 掲載日/2010年02月08日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
K1(1989-)
近未来を走る
BMW初のスーパースポーツ
K100シリーズのエンジンユニットをベースに、2バルブから4バルブへと進化させた水冷4サイクルDOHC4バルブ水平縦置き4気筒987ccエンジンを搭載し、1989年に登場したBMWとしては初となるスーパースポーツモデル。4バルブ化と同時にエンジン制御システムも進化し、DME(デジタル・モーター・エレクトロニクス)の採用によってより高いパフォーマンス、鋭いスロットル・レスポンス、燃焼効率などが飛躍的に向上、最高出力は余力を残したまま100馬力まで引き上げられた。パワーの向上にともなってブレーキシステムも強化。フロントには異型4ピストン・キャリパをダブルで装備し、オプションで市販モーターサイクルでは世界初となるABSを装備可能。リアサスペンションにはGSで高い評価を得たパラレバーをオンロードモデルとしては初採用。その近未来的なスタイリングが連想させる通り、ツアラーではなく明らかにスポーツモデルとして開発。車体をフルカバードするフェアリングは空力学的に徹底的に計算し尽され、モーターサイクルの新たな概念であるエアロダイナミクス・システムを実現。ハイスピード・クルージングの安楽性は従来モデルとは比較にならないほど高められ、容量約6Lのリア・コンパートメントを装備していることから、BMWのスーパースポーツは、やはり根底にツアラーとしての性質が垣間見える。大きなキャンバスとも言えるサイドカバーには、高速巡航時に車体にダウンフォースが働き、フロントサスペンションがボトムすることで「K1」 ロゴがピタリと合わさる粋なデザインとなっている。4輪モータースポーツの世界で培ってきた4気筒16バルブ・テクノロジー、エンジン・マネジメント・システムなどが余すことなく注ぎ込まれたK1は、エンジン・メーカーとしてスタートしたBMWの傑作モデルであり、精密で官能的な機能美は、今なおライダーの心を魅了する。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 167万円182万円(ABS装備車両)
- 生産期間
- 1989~1993年
- エンジン形式
- 4ストローク水平直列4気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 987cc
- ボア×ストローク
- 67×70mm
- 最高出力
- 100ps / 8,000rpm
- 最大トルク
- 100Nm / 6,750rpm
- 圧縮比
- 11.0 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 気化器
- 電子制御式燃料噴射(モトロニック)燃料カットオフ機能付
- クラッチ
- 機械式・乾式単板
- ミッション
- 5速
- ギアレシオ
- 4.50 / 2.96 / 2.30 / 1.88 / 1.61
- ファイナルレシオ
- 2.75 : 1
- 点火方式
- モトロニック
- オルタネータ
- 460W
- バッテリー
- 12V-25Ah(MF)
- 全長×全幅×全高
- 2,230×875×1,210mm
- ホイールベース
- 1,565mm(空車時)
- シート高
- 780mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 22L
- 車両重量
- 258kg(満タン、走行可能状態)
- 最高速度
- 240km/h以上
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 23.8km/L
- 燃費(120km/h定速走行時)
- 20.0km/L
- 燃料
- 無鉛プレミアムガソリン
- フレーム
- 高剛性軽量スチール製チューブ・フレームエンジンブロックをフレームの一部として使用
- フロントサスペンション
- テレスコピック・フォーク
- フロントホイールトラベル
- 135mm
- リアサスペンション
- BMW Motorradパラレバー(モノショック)アルミキャスト・シングルスイングアーム
- リアホイールトラベル
- 140mm
- 駆動方式
- シャフトドライブ
- フロントブレーキ
- BMW Motorrad ABSフローティングダブルディスク(305mm)4ピストンキャリパ
- リアブレーキ
- BMW Motorrad ABSシングルディスク(285mm)2ピストンキャリパ
- ブレーキパッド
- 焼付メタルパッド
- ホイール
- U字断面3本スポークアルミ製軽量アロイホイール
- フロントホイール
- 3.50-17
- リアホイール
- 4.50-18
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 120/70 ZR17
- リアタイヤ
- 160/60 ZR 18
Kヒャク4バルブ
1983年に登場した初期のK100(2バルブ) エンジンユニットをベースに、4バルブへ進化させた排気量987ccの水冷4サイクルDOHC4バルブ水平縦置き4気筒エンジン。1989年に登場したK1から搭載され、1990年にはK100RS-4Vにも搭載される。しかしその後のKシリーズには、この4バルブエンジンからさらに排気量を1093ccへとスープアップしたK1100シリーズへ移行したため、初期のK100シリーズ4バルブエンジンを搭載するモデルはK1とK100RS-4Vのみ。4バルブ化と同時にエンジン制御も進化し、F1の世界で培われ、4輪エンジンで成功を収めたDME(Degital Motor Electronics) をモーターサイクルとしては初めて搭載する。それによって最高出力が100psへと引き上げられただけでなく、燃焼効率の向上も図られ、パフォーマンスの向上と経済性を両立。後のK1100/K1200シリーズに搭載される『縦K』エンジンの礎となった。
- 【前の記事へ】
G650Xモト(2006-) - 【次の記事へ】
R100RS モノレバー(1986-)
関連する記事
-
モデルカタログ
K100RS 4バルブ(1989-)
-
モデルカタログ
R1200GSアドベンチャー(2010-)
-
モデルカタログ
R1200RT(2010-)
-
モデルカタログ
R1200GS(2010-)
-
モデルカタログ
K100RS 2バルブ(1983-)
-
モデルカタログ
K1200S(2004-)
-
モデルカタログ
G650Xモト(2006-)
-
モデルカタログ
G650Xチャレンジ(2006-)