F650GSダカール(2000-)
- 掲載日/2009年11月06日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
F650GS Dakar(2000-)
パリ・ダカール・ラリーのイメージを継承する
本格ビッグ・オフ・シングル
F650GS(Single)の登場から4ヶ月後の2000年8月に販売開始となったF650GSダカール。BMW Motorradモデルラインナップの位置づけとしてはF650GS(Single)の仕様変更によって、オフロードでの走行性能に特化し、アップグレードした派生モデルと言える。エンジンやフレーム、シート下に配置された低重心を図った燃料タンクなどはそのままに、前後サスペンション・ストロークの延長とフロントホイールの21インチ化、高く角度のついたウィンドシールド、それに専用の外装など、大きな変更は無いものの、オフロードでの走破性は格段にアップ。BMW独自のサスペンション機構は持たせず、一般的なテレスコピック・フォークにチェーン駆動を採用。生産期間は短く、市場に流通する台数もそれほど多くはないが、外装、ABS、電装、点火系など細かい仕様変更により、初期型・中期型・後期型に分けられる。丈夫で使い勝手に優れ、またF650GS(Single)共通のアクセサリーパーツも豊富で、ツーリング、オフロード、そして市街地と、走るフィールドを選ばないビッグ・シングル・マシンとして、このカテゴリでは他メーカーに類を見ない存在となっている。後期型ではパリ・ダカール・ラリーのワークスマシンを継承するグラフィックに(写真は2004年型)。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜き)
- 98万円(CAT標準装備)104万5000円(ABS+CAT装備車)
- 生産期間
- 2000~2008年
- エンジン形式
- 4ストローク前傾単気筒
- バルブ
- 1気筒4バルブ
- 総排気量
- 652cc
- ボア×ストローク
- 100×83mm
- 最高出力
- 50ps / 6,500rpm
- 最大トルク
- 60Nm / 4,800rpm
- 圧縮比
- 11.5 : 1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCチェーン駆動
- 燃料供給 / エンジン制御方式
- 電子制御式インジェクションシステム / BMS-C
- クラッチ
- 湿式多版
- ミッション
- 常時噛合5速
- ギアレシオ
- 2.75 / 1.75 / 1.31 / 1.05 / 0.88
- ファイナルレシオ
- 2.81 : 1
- 点火方式
- BMS-C
- オルタネータ
- 400W
- バッテリー
- 12V-12Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,189×910(ミラー含む)×1,410mm(ミラー除く)
- ホイールベース
- 1,489mm(空車時)
- シート高
- 870mm(空車時)
- 燃料タンク容量
- 17.3L(リザーブ容量4.5L含む)
- 車両重量
- 197kg(装備重量)
- 最高速度
- 170km/h以上
- 燃費(90km/h走行時)
- 31.3km/L
- 燃費(120km/h走行時)
- 23.3km/L
- 燃料
- 無鉛レギュラーガソリン
- フレーム
- ブリッジタイプ、チューブ状スチール
- フロントサスペンション
- テレスコピックフォークスタビライザー装備
- フロントホイールトラベル
- 210mm
- リアサスペンション
- デルタボックス・スイングアームセントラルスプリングストラット
- リアホイールトラベル
- 210mm
- 駆動方式
- Oリングチェーン
- フロントブレーキ
- 油圧式シングルディスク2ピストン・フローティングキャリパ
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスクシングルピストン・フローティングキャリパ
- ブレーキパッド
- NA
- ホイール
- スポークホイール
- フロントホイール
- 1.60-21
- リアホイール
- 3.00-17
- タイヤ
- チューブタイプ
- フロントタイヤ
- 90/90 S21
- リアタイヤ
- 130/80 S17
650シングル
1993年にロータックス社との共同開発によって誕生した初代F650シングル・エンジンの流れを汲み、リニューアルされた水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ652ccエンジン。ボア×ストロークに変更は無いものの、デュアルスパーク(ツインプラグ)はシングル化され、インジェクションを装備。シリンダヘッドはBMWが新開発したものに変更し、圧縮比が大幅に上げられ、最高出力は初代に比べて2psアップの50ps / 6,500rpmとなり、最大トルクは60Nm / 5,000rpmに。冷却系やクラッチ系なども見直され、ほぼ新設計に近いエンジンとなった。エンジンマネージメントは、従来のモトロニックからBMWが独自開発したBMSというコントロールユニットを新たに装備し、格段にコンパクト化された。さらに点火と同時にアイドリングも自動制御され、チョークレバーも不要となった。2004年のマイナーチェンジでは再びツインスパークに。
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